こんにちは、体玄塾の八巻です。
今回は、骨盤を正しく体に載せた時と、
いわゆる「間違った骨盤前傾」の時との、
スキーの操作性についての違いをお話しようと思います。
ちなみに、多くのスキーヤーがしている姿勢は
「間違った骨盤前傾」の方です・・・(残念)
間違っている骨盤の載せ方についてはこちら
◎間違った骨盤前傾の時の、重心位置は?
間違った骨盤前傾の時の重心位置は、
体全体でみると、足(ブーツ)の上に来ているようにも見えます。
骨盤は足に対して後ですが、
その分腰反り動作などで上半身が前に行くので、
そのバランスで足の上に重心を載せている人も多いのでしょう。
オリンピックに出場するようなレベルの選手にも、
「間違った骨盤前傾」をしている人は多いですから、
そういう選手はこのようにバランスをとって
操作をしやすいポジションを得ているのだと思います。
赤印は推定される重心位置。骨盤のあたりに「総合重心点」という重心の中心がある。
上半身と骨盤の位置バランスで重心位置を調節している。
右はブロックで表したこの姿勢。
◎「間違った骨盤前傾」は、雪面の変化に弱くなってしまう
しかし、この姿勢だと、どうしても上半身の位置に
重心位置が左右されてしまいます。
足の上に載せている体の一番下は骨盤ですが、
その骨盤が後寄りに載っていると、
上半身が後に煽られた時にすぐに重心が後になってしまい、
そこで一気に操作性が悪くなってしまいます。
「間違った骨盤前傾」だと、体全体を同じ位置に保ったままでないと、
重心位置が適切な位置にいてくれません。
これだと、急な雪面状況の変化などに弱くなってしまいます。
◎骨盤を脚の上に置くと、重心位置のコントロールが出来る!
対して、骨盤をしっかり脚の上に置くと、常に重心点は脚の上にあるので、
雪面への圧力が抜けるリスクは大きく減ります。
そして、一番基礎の部分が安定して載っていると、
上半身がフレキシブルに使えるようになります。
さらに、上半身が前後にたわむ事で、重心位置を細かくコントロールする事が出来ますので、
急な雪面変化にも対応が容易になるでしょうし、リカバリーもしやすくなるでしょう。
左:上半身が起きてしまうと、元々骨盤は足の後にあるので、重心も一気に後になり、
スキーの踏力が大きく低下してしまう。
右:骨盤が足の上に載っていると、上半身が起きても踏力の大きな低下は無く、
上半身の移動による重心位置の調節が可能になる。
前傾すると、骨盤が左のように後ろにある時より加速はしやすくなる。
ミスの少ない安定した滑りをするには、
骨盤を正しく載せる事は避けて通れない事ではないかと思います。
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