こんにちは、八巻です。
ここ2回、ランニングと外反母趾の事について書いてきましたが、
今回はもう1つランニングのお話をさせてください。
空前のランニングブームはとどまるところを知らず、今や文化となりつつあります。
半面、外反母趾や膝痛・ふくらはぎ痛など、ランニングによる故障も多いようです。
ここで正しいランニングフォームについて考えてみましょう。
◎ランニングコーチが推奨している「体幹ランニング」のメカニズムを、
体玄塾トレーナー八巻が解説します。
体幹を使って走ると、腕や足を使うよりスタミナを温存出来るという「体幹ランニング」。
あるサイトにある説明を拝借すると、、
各ポイントを評価してみましょう。
・目線は真っ直ぐ→ただ前へ向ければいい訳ではなく、正しく姿勢が作れた結果そうなる事が重要。
・背筋を伸ばし正しい姿勢をキープ→背筋を伸ばす事を意識すると、背中が緊張し肩にも力が入りやすく。そもそも、正しい姿勢とはどんな姿勢かご存知ですか?
・肘は後ろに引いて肩甲骨を動かす→肘を後ろに引く事で、後方向への力が働く。肩胸付近の重心が後へ下がり、おへそや頭が前へ出た姿勢になる。
・体の中心ポイント「丹田」を意識する→下腹に力を入れることを意識すると、結果的に全身に力が入る。ここを意識しても、走る上でメリットはない。
・骨盤を大きく動かして足を前に振り出すように→足を前に出す意識は、体がその分遅れる事につながる。足は逆に体の後ろへスイングする形が望ましい。
・着地した足にすばやく体重を載せる→体重を足に載せてしまうと、そのたびにブレーキをかけているのと同じ。体への負担も大きい。
ポイントとして挙げられている各項目、
しかし、姿勢や歩き方・動作改善で多くの方をコリ・痛みから改善し、運動能力を上げるお手伝いをさせていただいている体玄塾的には、
目を覆いたくなるような動作ばかりなのです・・・
◎肘を後に引けば、推進力は・・・?
街中で、よく肘を後に引いたまま、背中を緊張させて走っているランナーをよく見かけます。
この走り方をすると、骨格はこんな感じになっていきます。
胸は後に引っ張られるので、重心が後ろへ下がります。
そのままだとと進みにくくなるので、お腹や頭が前へ出て、前へ倒れるような走りになります。
前に倒れながらの着地なので、足には大きく負担になり、外反母趾などの原因にもなります。
腕は、哺乳類で言う「前脚」ですが、前脚を後へ引きながら走る動物がいるでしょうか?
ハイハイをする赤ちゃんは、どう腕を使っているでしょうか?
必ず前に大きく前に腕を伸ばしているはずです。
体の機能を考えても、肘(腕)を後に引いたまま進むという動作は、不自然なのです。
◎骨盤から足を前ではなく、後へスイング!
足を前に振り出す・・・これも他の哺乳類が後ろ足をどう使っているかを考えてみましょう。
地面を蹴って後へ脚が大きく伸びています。
今でこそ2本足で歩きますが人間も同じ哺乳類、人間だけ違うというのは思い上がりです(笑)
上半身と下半身を連動させようと考えた時、
足先を前に振り出す意識が強いと、頭は反対に後に行こうとするのが自然です。
骨盤から動かすという感覚はいいとしても(これも骨盤をどう動かすかによりますが)、
足は上半身に対して後へ振り出されなくては、体は前の方向へはスムーズに進んでくれません。
◎筋力ではなく、重力を利用して走る!
これが最も効率的な走り
腕脚だけで走ると疲労が早く来てしまうので、より大きい体幹の筋肉を使って走る!(体幹ランニング)
確かに腕脚の筋力だけで走るよりはマシだとは思いますが、
それでも筋力を使って走ることには変わりないので、重力をうまく利用した走りには到底敵いません。
しかし、「体幹ランニング」では以上の理屈から、
重力バランスが悪い走り方なので重力を効率的に使うことは出来ません。
体玄塾が理想とする走りと比較してみますと・・・
上半身は背骨がS字カーブを描いた姿勢がいい姿勢の目安です。
体幹ランニングでも出てくる「丹田」のあたりに体の重心の中心があると考えられていますが、
姿勢を崩さずそこを真っ直ぐ前へ進め、脚はその動きをサポートするぐらいのイメージです。
これで前に進むと、脚を使っている感が劇的に減少しますが、
重心移動で前に進めるとこんな感覚なのです。
脚がこのように後に伸びて、上半身が前へ進むのです。
(肘が後へ振られるのは、体が前に進んだ結果そうなるのが正しく、最初から後へ振ると×なのです)
後足の地面抵抗によって、さらに体は前に押し出されます。
◎走るとき、着地足の上に体重を「載せては」いけない!
体は足の上に止まらず通過していく!
最後に、着地した足に素早く体重を載せるというところ。
どのように載せるのかも?ではありますが、
載せに行ってはいけません。
何故なら、載せに行くとそこで前への推進力にブレーキがかかってしまうからです。
「載せる」になると、荷物を机などに載せるのと同様、「ズシン」という感じにどうしてもなってしまい、
着地の度に一瞬動作にブレーキがかかります。
キャスターの付いていないケースを一回一回持ち上げて降ろしながら運んでいるようなイメージですかね・・・
ではなく、キャスターを転がすように、交互に着地した足の上を体が通過していくような感覚の方が望ましいと思います。
体玄塾では、「いかに体を前に進めるか」というところを追求して、ランニングフォームをつくっていきます。
巷で流行のランニングメソッドとは真逆ですが、
体の機能を素直に追求していくと、こうなるのです。
そんなランニングフォームを身に着けたい、または気になるという方は
無料体験をやっていますので、東京・東中野の体玄塾にぜひ一度お越しください。
http://www.taigenjuku.com/free_trial/