パーソナルトレーナー 布瀬川 謙介の
ランクアップ身体論

2016.11.20更新

・身体重心位置を把握していることが重要

 

スポーツパフォーマンス向上のためには重心移動が不可欠です。

身体重心については、運動指導の現場で動作を教えるときや動作分析をするときなどによく出てきます。

スポーツ番組でも解説者が重心がどうのこうのと言っているのも耳にします。

言葉にすれば同じですが、重心移動に対する概念は人によって全く違っています(゚Ω゚;)

よく重心が前とか後ろとか、腰を落として重心を低くしろなどという話が出てくるわけですが、

例えば、後ろ重心を直そうとして体を前に倒せば前重心になりますが、足指で頑張ってやっと立っていられるぐらいまで倒せば、結局は力んでしまうことになります。

当然パフォーマンスは上がりませんgan

また、後ろから誰かにドン!と押されたら体重が前がかりになり前重心になりますが、そのさいには倒れないように重心は後ろに移動しようとします。

何を言いたいのかというと、動作に関して重心が前か後ろか、あるいは低い、高いとかいう単純な問題では無いんだということです。

大事なのは、重心の移動の前にそもそも最適な位置に重心があるかどうかが重要だということを理解しているかです。(競技によって最適な位置は違うと思います。)

どんなにどんくさい人でも動けば重心は移動する訳ですからσ(^_^;)

もう1つ、重心の移動方向が正しいかどうかというのもポイントです。

例えば、野球のピッチャーがキャッチャーに向かってボールを投げる場合ですが、重心が正しくキャッチャー方向に向かってないことがよくありますnamida
その場合、球速は上がらないし、コントロールも定まりにくくなります。


体重移動で、あるいは筋力を使って重心を動かすのと、重心を直接動かすというのは起こる現象としては全く違います。

最適な位置から重心を正しい方向に移動させるのと最適でない位置から、または正しくない方向に移動させるのでも結果は全く違ってしまいます。

歩いたり、ゆったりと長く軸足を地面に着いておける動作の場合はごまかしが効きますが、動作が速く、激しくなればなるほどごまかしが効かなくなります。

競技パフォーマンスをUPさせるには、まず重心を正確に感覚的に理解することが大事です!!

 

 

投稿者: 体玄塾 布瀬川 謙介

2016.11.13更新

・動作中のボディバランスを良い状態に保つためには…

 前回の記事で運動中にボディバランスを保つためには内的運動量を一致させる必要があると書きました。

内的運動量の一致とは、

異なる身体パーツを相反する方向に動かすことでエネルギー的バランスをとること

です。

この内的運動量を一致させることが、ボディバランを崩さずに運動を行うための絶対的、そして唯一の方法と言っても過言ではありません。


内的運動量の一致


例えば上図の左側では、肩甲骨の前傾と骨盤の後傾で一致させているイメージで、右側では、骨盤を前方へスライドさせ、重心位置から屈曲させることで、体幹とリード脚により空中で内的運動量を一致させているイメージです。

筋力に頼った動きをするためには、重心を固定し脚で踏ん張ることが必要です。

スポーツ全般で言えることですが、内的運動量を一致させエネルギーの変換を利用しないとパフォーマンスはほどんどあがりません。

動き出したら踏ん張っている暇はありませんので、筋力はほとんど使えません。right arrow筋力を使おうと、あるいは使う気がなくても、踏ん張った時点で重心は止まってしまいます。

ですので、激しく、そして速く移動していればいるほど内的運動量を一致させることが重要になります!

内的運動量を一致させるためには、連動が不可欠になるので、重心を移動させて体を動かす能力が絶対に必要です

 

 

 

投稿者: 体玄塾 布瀬川 謙介

2016.11.01更新

スポーツやダンスでは、ボディバランスの向上をテーマにトレーニングしている選手が大勢います。

それは、ボディバランスの善し悪しがパフォーマンスに大きな影響を与えるからだと思います。

内容はバランスボールやバランスディスクの上に乗ってバランスを保つ、体幹の筋肉を鍛えて体軸を安定させるなどのトレーニングがほとんどのようです。

不安定な状態でバランスを保ったり、体感を鍛えることで動きの中でバランスを保てるようになるのでしょうか?

答えはNO.だと思います!!

動いているときは、エネルギーバランスが崩れてしまうことでボディバランスが崩れます。

バランスボールやディスクは、止まった状態でのボディバランスの安定を作るトレーニングなので、運動中のボディバランスを保つこととは全くと言っていいほど関係のないトレーニングになってしまいます。

一度崩れたエネルギーバランスを立て直すのは筋力ではどうにもなりません。

もし筋力を使って立て直す場合には、一度動きを止めるか緩めるざるをえません。

また、体幹の筋肉を鍛えて筋力で頑張ってバランスを保つというのは、重心を動かすのが難しくなるので、ボディバランスを保てないだけでなくパフォーマンスも下がってしまいますen

運動中のボディバランスを保つためには『内的運動量を一致させる』ことがとても重要です。

「内的運動量の一致」については次回説明します。

 

 

 

投稿者: 体玄塾 布瀬川 謙介

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