スキートレーナー八巻の、動作力トレーニング

2018.11.11更新

2.股関節の外旋&内旋

 

スキーに欠かせない、カラダの機能3選、

今回は一般のスキースクールでもよくそのワードが出てくる、

股関節の外旋・内旋という動作です。

スキーに欠かせない、カラダの機能3選その1「股関節の屈曲・伸展」

 

 

 

股関節の外旋&内旋=

脚を外&内に回す動作のこと

 

スキースクールでも、「股関節を内旋して」というように、

そのワードが出てくるカラダの機能ですが、

みなさんは具体的にどんな動作か理解していますか?

 

簡単に言うと、脚を股関節から回す・転がす動作です。

股関節の外旋股関節の内旋

股関節の外旋(左)と内旋

 

体の向きを変えるために必要な動作

 

スキーでどんな時に使うかと言うと、

ターンの時に使います。

体が進む方向を変える時に、股関節の外旋内旋を使います。

とりわけ、体が進む方向に対して、概して股関節は内旋気味になります。

股関節の内旋&外旋

荷重位での股関節内旋(左脚)と外旋(右脚)

これに股関節の屈曲&伸展が合わさる事で、

体が左足の方へ移動していきます。

これによって、左足に荷重がかかり、

板を履いていればこれで曲がり始めるわけです。

プルークの練習をする際に、この部分をしっかりと押さえて行えば、

荷重移動・重心移動をしっかり行いながらのターンが身についてくるはずです。

 

股関節の内旋&外旋は、膝を守る

 

スキー・その他テニスやゴルフなどのスポーツで、

膝が痛くなる方も多くおられます。

その方に考えられるのが、今回ご紹介の動作の機能不全です。

 

股関節の内旋&外旋

※月刊スキーグラフィック2014年9月号より(筆者監修記事)

体の向きを変えるために、股関節の内旋&外旋が使うとこのようになりますが、

股関節や背骨の動きに制限があると、体が股関節から回らなくなります。

 

すると、大腿骨も体と同じ方向に回り、膝から体がひねられてしまいます。

これで膝に負担がかかってしまうのです。

 

スキー上達にはもちろんなのですが、

故障をしないためにも欠かせない機能という訳です。

 動画でも説明していますので、こちらもご覧ください。

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.08.06更新

こんにちは、八巻です。

 

今回は、肩こりや首こりに悩んでいるスキーヤーにおすすめの記事です。

 

肩こりや首こりってどうして起こるのか?

 

骨の変形や、癌など原因がはっきりせず、

お医者さんではっきりとした診断をなされないコリ・痛みの場合、

多くは「筋肉の過緊張」によって起こると言ってもいいでしょう。

 

 

力んで滑る癖は、肩こりや首こりをも誘発する!

 

ずっと体を力ませるような格好をしていると、

筋肉は緊張し、固まります。

固まると筋肉の伸び縮みがあまり活発に行われませんので、

血行も悪くなります。

 

そんな事が要因で、肩こりが起こってきます。

 

 

今年のオフから、体玄塾でトレーニングに取り組んでおられるスキーヤーの方がおられます。

股関節が硬くて、スキーの動作に不具合が生じるという事で、

既にこちらにいらしている方からのご紹介でいらしたのですが、

実際に体を詳しくチェックしていくと、

問題のあるのは上半身でした。

背中が丸まった姿勢が、ガチッと固まっているような感じで、

この力みが、手足にも余計な力を入れてしまい、全然股関節が自由に動かなくなってしまっていました。

この力みが、スキーだけでなく、日常でも肩こりや頭痛といった体の不調も生み出していたようです。

 

 

体の力みを生む要因は、骨格のゆがみ・姿勢の崩れの影響が大きいですので、

正しい骨格に戻し、力を抜いて立てるようにしていく事が必要です。

そして、立ったり動いたりする時も、意識的に筋肉を力ませて動くような事はしないように心がけ、癖つけていきましょう。

 

スキーなんて坂道を下るスポーツですから、何も力入れる必要ないじゃん!

その位のイメージで滑るように心がけた方が、結果的に上手くなっていくと思います。

 

力を抜く事が出来る姿勢づくりは、当方のトレーニングにてぜひ習得してください。

肩こりも一緒に改善出来るかもしれません。

 

 

頭痛もある場合は、まずお医者さんに行ってからお越しください。

 

体玄塾・スキーのページ

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.06.27更新

スキーで膝痛が起こる原因、

膝から体をひねるから膝が痛くなるの後編です。

 

みなさんスキーの時のみならず、歩く時走る時にも

体が全部一緒に回っていますよ、

すると着地時に膝がねじれて衝撃がかかるのですよとお話しました。

体は上半身からひねり、腕を動かすのが正解という、

前回のお話をさらに解説していきます。

 

歩く時も、スキーのターンの時も、

体はねじれるが正解

 

スキー 膝痛 改善方法

左:歩行時 右:スキー時

それぞれの左側は体が一体になって回っているパターン

右側は上半身と骨盤がツイストされているパターン

骨盤の向きは赤で示してあります。

 

歩く時や走る時に、足を前に出すのですが、

例えば右足が前に出ると体の右側が足に引っ張られて、図のように左に回ろうとします。

すると足も左に向こうとするので、足先を真っ直ぐつこうとします。

ここで膝が内に折れるような形で着地してしまいます。

これが膝に悪い動作なのです。

この体の癖があると、スキーではそのまま板と体が一緒に回る動作が出てしまうのです。

 

正しい動作の時は、右足が前に出るのに対し、上半身は逆の右回旋が生じる事で、

骨盤の向きは真っ直ぐ進行方向を向き、足も真っ直ぐ着地します。

 この動作があれば、膝がねじれて衝撃が加わる事は無くなります。

スキーの技術的にも、体はフォールライン・板は進行方向というような姿勢がとりやすくなります。

 

上半身ツイストは、どこから回す?

 

クライアントさんのランニングフォームです。

ランニングフォーム 腕の振り方ランニングフォーム 腕の振り方

お尻(骨盤)は進行方向に真っ直ぐ向いているのに対し、

胸回りは少し左に回旋しています。

右の図で示したように、みぞおちの辺りを境にして体をねじる感じです。

 

 

この「上半身ツイスト」はスキーの技術でも大切な、「横滑り」動作を掌る動きです。

ここで体をねじれるかどうかが、スキー上達のカギと言っても過言ではありません。

ケガ予防にも欠かせないのは、言うまでもありません。

 

 

 

スキー上達のための姿勢・歩き方トレーニング

スキーのオフトレーニング・膝痛改善は東京・中野の体玄塾で。

カウンセリング受付中!

スキーのレベル問いません!

 

トレーナー八巻のサイトもご覧ください。

https://www.dousaryoku.com/skiofftraining

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.06.24更新

スキーで膝痛になる原因 その2

膝からひねるから、膝を痛める

 

スキーと膝痛のお話の2回目です。

スキーでターンをする時、体をひねります。

実は歩く時も同様にひねっているのですが、

膝痛をかかえている人の多くは、体を膝からひねってしまっています。

だから膝が傷むのです。

 

こちらのスキーヤーのターン、

スキー 膝痛 原因

ターンの頂点で既に体と板が同じ方向を向いていました。

これって、歩きなら同じ側の手と足が同時に前へ出るのと同じ状態なのです(T△T)。

 

多くの人は、足を出す時に、体も一緒に回ってしまっていて、

すると着地時に膝がねじれた状態で着地してしまい、

それが膝関節を痛める原因になると考えられます。

歩行やランニングで膝痛が生じるのも、同じ原理です。

 

お医者さんに行くと決まって「筋肉を鍛えなさい」と言われるようですが、

筋力が有る無いの問題ではありません。

 ならばスキーをやっている人は、筋力が無いでしょうか?そんな事はありません。

すると、「加齢だから、もうやめなさい」と言うそうですね( ̄⊿ ̄)

運動するの?しないの?どっちだ!って感じですよね。

お医者さんは運動の専門家では無いので、言う事聞かなくていいですからね、みなさん。

 

 

膝ではなく、上半身をひねる

 正しい歩きの習得から、スキーのターンが進化します。

そしてケガのリスクが下がります。

 

歩く時は、腕と足は反対側が常にペアになって前に出ます。

しかし多くの人はそれが実は出来ていません。

腕は振ってそれらしく見えるけど、実は出来ていません。

巷のウォーキングメソッドも、出来ていません。

 

みな腕を振る事ばかりに気をとられていますが、

腕を振るのではありません。

上半身をひねるのです。

 

膝痛 原因 歩き方

矢印の位置がよくないですが、

左脚が前へ出る時、胸が左へ回っています。

これに対して両足は前へ向いていますね。

腕は上半身の上半分がこんな風に回る事で前に振られるのが正解です。

 

こんな動作が体に身についていれば、

スキー 膝痛 改善方法

スキーの時にも容易に応用出来るようになるし、

膝痛などのケガのリスクも下がるのです。

 

 次回もうちょっと詳しく解説します。

 

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スキーのオフトレーニング・膝痛改善は東京・中野の体玄塾で。

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こちらもご覧ください

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.06.18更新

スキーのための姿勢トレーニング

スキーのオフトレーニング・膝痛改善は東京・中野の体玄塾で。

カウンセリング受付中!

レベル問いません!

 

こんにちは、八巻です。

 

私も40代半ばに差し掛かろうかという年齢になりました。

モーグル・スキーの練習をするにも体力との戦いになる年齢です。

若者のようにとにかく数を滑ってという訳にもいきませんので、

効率の良い練習・トレーニング法を考慮しないといけません。

ケガをしたら、仕事にも影響しますしね。

 

モーグルをやっていると言うと、よく言われるのが

「膝にすごく負担がかかりそうだね」

 

あれだけ大きく足を曲げ伸ばししているので、

確かに負担がかかりそうにみえますね。

スキー 膝痛

しかし、膝に負担がかかっているなとはあまり感じません。

限界まで滑り続けると脚がつる位で、関節が痛くなる事はありません。

 

膝が痛くなるのは、膝を使うから。股関節をもっと有効に使おう!

 

トレーニング指導の時に、ある動作のテストをして、

膝と股関節をどのように使っているかをチェックしています。

すると、多くの方は膝を多く使っている事がわかります。

みなさん膝を使いすぎなのです。

 

スキー 膝痛スキー 膝痛

スキーの吸収動作です。足の曲げ伸ばしが大きく行われる

「スクワット」と同じような動作です。

この動作が本来は上半身と下半身をつなぐ「股関節」がメインになる事が望ましいのですが、

股関節の動きが不十分・動きづらいと代わりに膝関節や腰椎がその分多く働いてしまいます。

膝痛や腰痛が起こりやすい要因になります。

 

スクワット(脚の曲げ伸ばし動作)の動作の中心は股関節です。

上半身の形はそう変わらず、股関節から下が大きく変わります。

膝は股関節の動きに伴って動く補助部品位になれば、膝には負担を感じなくなります。

 

膝痛改善トレーニングも行っている体玄塾ですので、

スキーヤーの膝痛改善ももちろんご相談ください。

末永くスキーを楽しめますように・・・。

 

トレーナー八巻のホームページもご覧ください

https://www.dousaryoku.com/

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

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