スキートレーナー八巻の、動作力トレーニング

2017.07.29更新

こんにちは、八巻です。

世間は夏休みに入っていますね。

先日用事で信州に行きましたが、平日でも高速道路が混んでいてびっくりしました。

私は結構今は忙しいので、夏休みはちょっと先になりそうです。

 

 

前回、スキーなどの競技時はなるべく力を抜けていられた方がいいというお話をしました。

http://www.taigenjuku.com/blog/2017/07/post-368-488871.html

私が苦言を呈したいのは、指導者側に「力を入れた方がいい」という考えを持っている人がいるという事。

はっきり言って、これは間違った認識なので、

そういう人に教わった人がまた、間違った認識で覚えてしまう事が可哀想だからです。

 

指導者はそれだけ責任があるという事なんですから、

常に今自分が言っている事が本当に合っているのかを確認していないとダメだと思うのです。

 

「力んだおかげで今日は上手くいきました!」とコメントしている選手を観たことがありますか?

むしろ「力んでしまいました」の後に、あまり良くないコメントが続きますよね?

自分の間違った認識が、多くの人を間違った方向へ導いてしまうのですよ。

 

 

さて、今回は、タイトルにもあるように、

「〇〇を意識して!」という指導の際のキューイングについてです。

スキーのイントラさんやフィットネスの指導者のみなさんに特に参考にしていただきたい記事です。

 

スキーを始め、スポーツ・ダンス・フィットネスなどの指導において、よく使われる言葉です。

”腹筋を意識して”とか、

”股関節を意識して”

とか、特定の筋肉や関節を意識するよう言葉で指示する(キューイング)事が多くあります。

 

「腹筋を意識して」では、伝わっていません!

 

まず、腹筋などの筋肉や、股関節などの関節を意識すると言っても、

それらの筋肉や関節がどこにあるのかをきちんと把握している人ってそんなにいないと思います。

ですから、具体的に指示をしているようで実は抽象的な指示に留まっていたりするのです。

腹筋を意識して動かせるように、さらに具体的な言葉でそこに導く術が必要なのです。

それは人によって伝わり方・得手不得手がありますので、

伝え方や方法をたくさん持っておくと有利です。

それが少ないと、「何で出来ないんだ!」とクライアントさんに逆ギレしてしまうダメなコーチになってしまいます。

 

 

競技動作時に「〇〇を意識して」は、力みの原因になる

 

細かい体の部分動作の場合は、動作を出来るだけ細かくし、

細かい動作を出来るようにしていくのが得策ですが、

スキーなどの競技練習時には、出来るだけ部分的なところへの意識を向けさせない方がいいと思います。

 

スキーなどの競技動作は、全身の協調動作なので、

ある一定の筋肉や関節に意識を向けると、そこに意識が集中し、

全身の協調バランスが崩れて、かえって目標の動きに近づきにくくなります。

そこだけを動かそうとするあまり、体も力が入ってしまいます。

 

私は全身動作・とりわけスキーを教える時には、

特定の筋肉や関節の動きを意識してとは言いません。

滑りながら部分的な動きを意識させてはダメです。

 

部分的な動きは、滑る前に練習しておきましょう。

でもそのためには、指導者がもっと体の仕組みに精通していないと不可能です。

 

 

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.07.22更新

こんにちは、八巻です。

 

今回は、スキーを滑る時の「力の入れ方」についてのお話です。

 

スキーヤーのみなさんは、スキーを滑る時、体には力が入っていますか?

 

 

テニスやゴルフなどの場合、

スイングする前から力が入っていると、かえって強い打球が飛びません。

 

スキーも同じで、滑っている間ずっと力が入っていると、

踏力は意外と弱かったりします。

 

 

筋肉の特性として、

ずっと力を継続的に入れているより、瞬間的に入った時の方がより強いエネルギーが生まれます。

 

 

 

私もずっとスキー、とりわけコブ斜面を滑る事に夢中ですが、

段々滑れるようになってくると共に、「体の力が抜けてくる」感覚が強くなって来た事に気づきます。

 

体の力は抜けるのですが、しっかり荷重をかけないといけない時に

(コブの中でなら、コブに当たる時)

瞬間的に大きな力をかける事が出来るようになりました。

 

力を抜くためには、体を正しく積み上げる必要がありますが、

単純に力をいれない意識も最初は必要です。

 

 

あるスキー指導者のサイトで、

コブにおいては、「リラックス」はNG である。~・・・

という一文がありました。

たくさんのその人が考えた原則が書いてある中の一つでした。

この滑りはコブをゆっくりと横滑りしながらのコブ滑走のテクでしょうが、

これで仮にゆっくりと滑れるようになったとしても、

力み癖がついてしまうので、もうそこから先へ進むのが困難になってしまいます。

徐行運転は出来るようになるかもしれませんが、

そこから先、「華麗にコブを駆け降りる」事は出来るようにはならないと思います。

 

 

私はこうやって今の滑りを身につけていませんので。むしろ逆だと確信しています。

コブが滑れない人の本質はもっと違うところにあると私は見ています。

力をどれだけ使わずに滑るかを追求した方がいいです。

 一流のスキーヤーのコブ滑走、見てみてください。

リラックスして滑っていますよ。

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.07.16更新

こんにちは、八巻です。

 

前回・前々回の記事で触れたスキーの「横滑り」の動作について、

今回はより具体的に必要な動作をお話しようと思います。

 

 

横滑りをするのに必要な動作は、「体を上下に分けてひねる動作」です。

スキー 重心移動 横滑り

 

スキーのテクニックで、「ピボット」というターンテクニックがあります。

スキーの板をフォールラインに向いているのを基準に、

左右に回転させるものですが、

このターンをする時に、既述の体をひねる動作を使います。

 

これをする上で、まず必要な姿勢は、この姿勢です。

スキー 重心移動 横滑りちゃんと足の上に体を載せたこの姿勢です。

スキー スクワットスキー スクワット

トレーニングなら、「スクワット」がちゃんと出来るかがまず大切です。

重心位置を足の上に保ったまま、立ってしゃがんでを繰り返す事って、

すごく簡単なようで難しいんですよ。

(トレーナーでもここをきっちり教えられる人はほとんどいません。)

 

 

 

スクワットって、脚の筋トレというイメージが強いですが、

本当にどういう姿勢で行うかで、効果が全く変わってしまいます。

上半身の骨格をきちんと上のようなイメージにしてやらないと、

脚が太くなるだけになりかねないので気をつけてください。

 

 

正しい姿勢でしゃがんで立ってが出来るようになれば、

まずは足の上に重心をのせる事が出来るようになってきますが、

こんな動作ひとつでも、いろんな動作要素が含まれていますので、

本当はスキーのテクニックを習得するのと同じくらい手間をかける必要があると思います。

 

これが出来ないと、横滑りは永遠に出来るようになりません。

 

 

で、このスクワットが出来たら、次に進みます。

スクワットにも多くのバリエーションがあります。

その中の一つに「オブリーク」というのがあります。

足先を斜めに向け、体は正面に向けたままのスクワットです。

 

この形をつくっていく事が次のステップになります。

 

続いてこのスクワットについて解説しますが、

長くなったので、続きは次回にしましょう。

お楽しみに。

 

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.07.10更新

こんにちは、八巻です。

 

いやあ、暑いです・・・

 

暑いですけど、今日も午前中は体玄塾賑わっています。

 

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スキーヤーの皆さんも、最近はサマーゲレンデがあるので、

夏もスキーの練習が出来ますね。

 サマースキー 滑り方

画像はふじてんリゾート。コブの練習も出来ます。斜度が緩いので、慣れていない方におすすめです。

 

 

雪面より、如実にボディ・ポジションの良し悪しが滑りに出る

 

私はあまりプラスノーやスノーマットでの滑走を積極的にはやっていませんが、

(夏はどちらかと言うとウォータージャンプをします^ ^)

滑りに行った事はあります。

最近は近場のふじてんに行った事がありますが、

思った以上に違和感なく滑れたので「いい練習になるなぁ」と思いました。

 

 

 

サマーゲレンデで滑る時は、雪より抵抗はあるものの、

足を出してエッジングをしようとすると、すぐスッテンコロリンと転倒します。

転倒すると、とても痛いですし、下手すると摩擦で火傷します・・・

 

 

サマーゲレンデで滑る時は、雪の上で滑る時以上に、

「板の上に体をのせて滑る」事が重要になります。

これが出来ていれば難なく滑れるのですが、出来ていないとすぐ転びます。

体の位置が適切で滑れているか、

足の力でなく、重心の移動でターンが出来ているかが如実に表れます。

 

 

 前回の横滑りのテクニックともつながるのですが、

直滑降をする時はもちろんターンをする時にも板の上に体が載り続けている事が必要で、

アイスバーンやプラスノーのような、スリップしやすいコンディションで滑る時は、

より滑走面に垂直に力を加えないと板だけスリップしてしまいます。

 スキー 横滑り 姿勢

 

 

体が板の上にきちんとのっているかをチェックするには、とても適していると思います。

 

プラスノー・スノーマットはどうも上手くいかん・・という方は

体玄塾にご相談ください。

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

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