パーソナルトレーナー 布瀬川 謙介の
ランクアップ身体論

2018.06.16更新


今回は、全力で運動するということについて考えたいと思います。

高い運動パフォーマンスを発揮するには本気度というのが重要になりますが、本気度MAX、全力でがむしゃらに運動すると良い結果が出にくいように思います。

例えば、ダッシュトレーニングを自分で感じる全力の60%、70%、~100%と徐々に本気度を上げて行います。(疲れない範囲で行えるように距離を設定し、一本ごとに本気度を上げていきます。)

7、80%と100%とで比較すると、タイムこそ100%の方が良い結果が出ても、本気度の割には80%からのタイムの伸び率は大したことがないということがよくあります。

本気度が上がってくると記録が伸びにくくなるのは当然ですが、動作を解析すると、80%ぐらいの時の方がバランス良く、動作がスムーズなことがほとんどです。

100%の方が力みがあり、腕と脚のタイミングが合わずリズムもなくなり、ぎこちない動きになってしまいます。

だとすると、動作がスムーズに行える本気度でパフォーマンスを高められるようにトレーニングをした方が、結果的に得られる能力は高くなるように思います。

そもそも全力という概念が何なのかということが問題になります。結果に関わらず自分の100%と思われる力を発揮しようとすることなのでしょうか?

よく学生スポーツで指導者が、『試合には勝てたが、練習でやったことを100%出し切れていない、本気でやっているようには見えなかった』とか『試合には敗れたが、100%全力を出し切れたのだから良い試合だった』と選手に声を掛けているのを目にします。

指導者が言う全力とは何を指すのか疑問です…。

動きを無視してでもとにかく一生懸命やりきることが全力ではなく、しっかりとした動作が行える最適な力の発揮の仕方を身につけていくことが大切だと思います。

そして、指導者はウエイトトレーニングやスタミナトレーニングを目一杯やらせるのではなく、選手のパフォーマンスが高まるように最適な動きに導いていくことが重要だと思いますびっくり。

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 布瀬川 謙介

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