スキーに関すること

2016.11.14更新

重心移動を正しく理解・会得した者がスキー・スポーツを制す!

 

イントラ・指導者も正しく理解していない?!重心移動と体重移動の違いとは?

 

スキー動作で重要なワードの一つ・「重心移動」

しかし、重心移動と体重移動がごっちゃになってしまっている事も多く、

正しく理解出来ている人は指導者でも少ないと思います。

 

という訳で今回は体重移動との違いを私なりにお話いたします。



そもそも、重心はどこにある?

重心は、体に限らず全ての物体にもある質量の中心と言えばいいでしょうか。

人の体では、へそ下のあたりにあると言われます。

 

骨格イメージ

足の上に体がのったとき、
体の質量は脚を通じて真っ直ぐ地面に伝わります。
重心は安定し、バランスがとりやすくなります。
立った時に、足の上に体がきちんとのれば、その状態になります。

 

歩きは、重心移動の基礎練習。でも・・・ 


前に進む時も、足の上から体がはみ出さないように進めれば、姿勢は崩れないのですが、
そこで「重心」を移動させることで進むと、それが可能になります。


重心移動のイメージその1

進むとき、骨盤から上の上下動は無く、水平に進む

 重心移動 歩き

重心が足の上に載った状態をキープしたまま、
水平に移動していきます。
この時、体には前へ進むエネルギーが生じます。
しかし、前進しながら上下動をしてしまうと、
前へのエネルギーは発生しませんので、自分の力で進まなくてはなりません。

 

しかし、現状このように歩けている人はごく少数で、

ほとんどの人は重心の位置が悪いまま脚の力を最大限に利用して、

脚の力で無理やり重心移動をさせています。

 


重心移動と、体重移動の違いとは?

 

ここで重心移動と、多くの人がしている「体重移動」の違いを、図で表してみましょう。


足の上にのっている物体。
この物体そのものを足の上で動かすのが体重移動(左)、
物体は足の上にのったまま、
中にある重りが前後左右に移動しているような感じが重心移動(右)
と思ってもらえればわかりやすいかと思います。

スキー 重心移動 体重移動
左のような状態は、骨盤が足の上から前後左右に落ちようとしているのを
想像していただければいいでしょう。
こうなった時、重心位置はすでに悪くなってしまっています。

「重心移動」をするには、足の上に物体そのものはのせ続けている事が前提です。

 

 

 

左のような形になると、足へかかる荷重のバランスが悪くなります。

重心 骨格

歩く時に腰やお腹のあたりが足先より出ている腰反りは、まさにそんな感じです。
体が前へ移動し、足の上に体重がのり過ぎてしまい、足のアーチをつぶします。

 

体は足の上にとどめておき、
重りを移動させながら進む「重心移動」は、スポーツにおいてはパワー・スピードの面でかなり有利ですし、

外反母趾など健康の面でもぜひとも身につけたいテクニックなのです。

 

スキーブーツの中で足が痛くなる人や

マラソン・ジョギングなどで足が痛くなる人もここを見直すと改善するでしょう。

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2016.11.11更新

今回もスキーの姿勢についてのお話です。

 

スキーの姿勢で、意識するところの一つとして、

「ブーツのタンにすね圧をかける」

というものがあります。

 

ブーツのタンをすねで抑える感覚が弱くなるという事は、

すなわち体が後へ行っている事を意味し、

スキーの操作性は低下します。

 

なので、スキーをする人は少なからず、すね圧を意識した事がおありだと思います。

 

スキーを履いていない時に、その姿勢出来ますか?

 

しかし、多くのスキーヤーがやっている「すね圧」のかけ方は、

ブーツのタンに寄りかかっているようなかけ方になっています。

これは自らの力で立たず、壁に寄りかかって立っているのと同じです。

壁が無くなったら、倒れてしまうでしょう。

スキーを履いていない状態(スキーブーツのみの時)ですね圧をかけてみて、

前に倒れてしまうようなら、それは前に寄りかかっているだけの姿勢です。

スキーを履いていれば倒れる事はありませんが、

この姿勢だと、その位置に体を固定する事になり、

雪面の変化に対応がしにくくなります。

 

「間違った骨盤前傾」と寄りかかっての「すね圧」は、連動する!

 

 骨盤 過剰前傾

前回までの記事で、多くのスキーヤーはこんな骨格で滑っているよと

お話していますが、ブーツのタンにすね圧を体の重さでかける(寄りかかってかける)と

おへそのあたりが前へ落ち、こんな姿勢になります。

ブーツに圧を体重を載せるようにかけると、

上半身の姿勢も崩れて、体が前へ行き過ぎてしまうのです。

 

自らすねを前傾させて、すね圧をかける

 

みなさんがしている「すね圧」は、体重をかけてすねをタンに寄りかからせているのですが、

そうではなく、自らの機能で、すねを前傾させてタンに圧をかけるようにします。

 

すねを前傾させるためには、”足首を曲げる”という動作を使います。

スクワット スキースクワット スキー

例えばスクワットでしゃがむときには、股関節や膝関節・足関節が曲がります。

この時に右の方がすねがより前傾しているのがわかるでしょうか?

このように脚部の関節を連動させて曲げるのはもちろん、

右のような姿勢のまますねの角度を変える事が出来れば、

重心位置を足首の曲げ方で調節することも可能です。

 

「間違った骨盤前傾」や「寄りかかってのすね圧」では、

重心位置の調節は困難ですが、

上半身の骨格を正しく積み上げると、すねの角度も自由度が増すのです。

すなわち、スキーの操作性が格段にアップするのです。

 

こんな姿勢をしていると、腰痛になりやすいと以前の記事でお話しましたが、

他にも起きやすい体のトラブルがあります。

それは何だと思います?

これは次回にしましょう。

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2016.11.05更新

こんにちは、体玄塾の八巻です。

 

今回は、骨盤を正しく体に載せた時と、

いわゆる「間違った骨盤前傾」の時との、

スキーの操作性についての違いをお話しようと思います。

 

ちなみに、多くのスキーヤーがしている姿勢は

「間違った骨盤前傾」の方です・・・(残念)

間違っている骨盤の載せ方についてはこちら 

 

間違った骨盤前傾の時の、重心位置は?

 

間違った骨盤前傾の時の重心位置は、

体全体でみると、足(ブーツ)の上に来ているようにも見えます。

骨盤は足に対して後ですが、

その分腰反り動作などで上半身が前に行くので、

そのバランスで足の上に重心を載せている人も多いのでしょう。

オリンピックに出場するようなレベルの選手にも、

「間違った骨盤前傾」をしている人は多いですから、

そういう選手はこのようにバランスをとって

操作をしやすいポジションを得ているのだと思います。

スキー 姿勢 間違った骨盤前傾

赤印は推定される重心位置。骨盤のあたりに「総合重心点」という重心の中心がある。

上半身と骨盤の位置バランスで重心位置を調節している。

右はブロックで表したこの姿勢。

 

「間違った骨盤前傾」は、雪面の変化に弱くなってしまう

 

しかし、この姿勢だと、どうしても上半身の位置に

重心位置が左右されてしまいます。

足の上に載せている体の一番下は骨盤ですが、

その骨盤が後寄りに載っていると、

上半身が後に煽られた時にすぐに重心が後になってしまい、

そこで一気に操作性が悪くなってしまいます。

 

「間違った骨盤前傾」だと、体全体を同じ位置に保ったままでないと、

重心位置が適切な位置にいてくれません。

これだと、急な雪面状況の変化などに弱くなってしまいます。

 

骨盤を脚の上に置くと、重心位置のコントロールが出来る!

 スキー 骨盤前傾 理想

対して、骨盤をしっかり脚の上に置くと、常に重心点は脚の上にあるので、

雪面への圧力が抜けるリスクは大きく減ります。

そして、一番基礎の部分が安定して載っていると、

上半身がフレキシブルに使えるようになります。

さらに、上半身が前後にたわむ事で、重心位置を細かくコントロールする事が出来ますので、

急な雪面変化にも対応が容易になるでしょうし、リカバリーもしやすくなるでしょう。

 骨盤 足に載せる 

左:上半身が起きてしまうと、元々骨盤は足の後にあるので、重心も一気に後になり、

スキーの踏力が大きく低下してしまう。 

右:骨盤が足の上に載っていると、上半身が起きても踏力の大きな低下は無く、

上半身の移動による重心位置の調節が可能になる。

前傾すると、骨盤が左のように後ろにある時より加速はしやすくなる。

 

 

ミスの少ない安定した滑りをするには、

骨盤を正しく載せる事は避けて通れない事ではないかと思います。

 

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

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