スキートレーナー八巻の、動作力トレーニング

2017.10.15更新

こんにちは、八巻です。

今日は姿勢のつくり方その3、

「スキーの姿勢をつくる時の、腰回りのつくり方について」です。

 

 

スキーの基本姿勢(スクワットのような姿勢)をとる時、

猫背・骨盤後傾にならないようにと、

骨盤を前傾させて滑っている人も多いと思います。

しかしこれ、実は骨盤前傾というよりは、

「腰椎の過剰前湾」という不良姿勢になっている事が多いのです。

スキー 姿勢 つくり方

猫背や骨盤後傾状態のところから、腰を反って体を起こしているに過ぎません。

骨盤は確かに前に傾いてはいますが・・・

 

実は、骨盤が前傾か後傾かが重要ではない!

脚の上にあるかどうかが重要!

 

よくスキーでもフィットネスでも「骨盤前傾」が理想のような事を言うのですが、

骨盤が前傾しているかどうかは実は重要ではありません。

立った時、座った時に、骨盤が大腿骨の上にきちんと位置しているかが重要なのです。

腰を反って骨盤が前傾姿勢になっても、体が前へ突っ込むだけです。

 

骨盤を脚の上に載せるには、腰は縮めず伸ばせ!

 

スキー 姿勢 つくり方

前回、座り姿勢についてお話しました。

多くの人はこの姿勢の時にお腹側が縮んで腰が丸くなり、

滑るとそのままの人もいれば、腰側が縮んで反ってしまう人もいます。

 

座るときのイメージとしては、お腹の部分(肋骨と骨盤の距離)を

上下に拡げるような感じにします。

 

そのままの上半身をお辞儀します。

スキー 姿勢 つくり方

スキー 姿勢 つくり方

頭を前上方へ引き上げるように腰を伸ばし、骨盤後部まで引き上げるような感覚で、

骨盤から前へお辞儀していきます。

お尻もストレッチされる感覚になればOKです。

この状態になっていれば骨盤は脚の上に載り、重心位置も最適な場所へと移動します。

 

スキー 姿勢 つくり方

 

アルペンスキーなどのクローチングスタイルにする場合は、

骨盤の位置はそのままに、背中側をさらに伸ばしながら頭を前へ持って行けばOKです。

 

スキー 姿勢 つくり方

※月刊スキーグラフィック2014.9月号より抜粋(筆者監修記事より)

 

 

姿勢をこういった意識へと換えるだけで、踏みやすさ・操作性が格段にアップするのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.10.09更新

コブ上達のためには、

「お尻の柔軟性」が欠かせない

 

こんにちは、八巻です。

前回、スキーヤーの上達が止まってしまう大きな要因として、

股関節の動作不具合にあるというお話をしました。

股関節が上手に動かないと、骨盤が後傾しやすく、

結果姿勢が崩れ、体が板が踏みにくいポジションに動いてしまいます。

 

そのポジションは、日常の姿勢と同じ姿勢になるわけです。

いいポジションで滑るには、日常の姿勢を変えなくてはならないというお話でした。

 

お尻の柔軟性を上げるストレッチ

 

では、今回は前回に続いて座ったまま、このように足を組んで座ってみましょう。

スキー 姿勢 ストレッチ

そこからさらに、頭を高くし骨盤を起こしていきましょう。

組んだ脚ののお尻のストレッチ感を感じます。

足を組むと骨盤が後傾する・頭を上げようとしてもお尻が痛いという人は、

スキー時に骨盤が後傾しやすいタイプと考えられます。

この筋肉がお尻を下へひっぱり、骨盤を後傾させるのです。

 

 

今紹介した動作でお尻を伸ばし、

お尻を上方向に引っ張る力を復活させてあげます。

これが骨盤を立て、重心を足の上に戻す事につながります。

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.10.01更新

こんにちは、体玄塾の八巻です。

もう気づけば今日から10月。

あっという間にスキーシーズンが近づいてきました。

 

先週はブログをお休みしましたが、ちょっと関西へ旅行に行ってきました。

体玄塾 トレーニング

身も心もリフレッシュし、また情報発信していきますよ!

 

 

スキーなどのスクールで、同じ事をしているのに上達の度合いが違うのはなぜ?

 

さて、私自身はもちろん、体玄塾にオフの間にお越しのスキーヤーの皆さんは、

この時期に「スキーに必要な姿勢と体の使い方」をトレーニングしています。

 

 

スキースクールなどのレッスンで、何人かの人が同じレッスンを受けているのに、

上達の度合いは人それぞれ差があるのは何故かと言うと、

「スキーに必要な動作が体にどの程度備わっているか?」

の違いではないかと思います。

 

簡単に言ってしまえば、

SAJのバッジテスト・1級から先に進めないという人は、

テクニカルプライズの要素をこなすだけの身体動作が備わっていないという事であり、

コブが滑れないという人は、コブを滑るために必要な身体動作が備わっていないという事です。

 

ですから、極端な話、身体動作のレベルを引き上げない限り、

いつまで経ってもレベルアップした競技動作をする事は出来ないのです。

 

 

スキーに必要なのは「股関節の動き」だが、股関節をスムーズに動かすには?

 

では、スキーのレベルアップに必要な動作について、、

多くのスキーヤーがつまずいてしまう原因となる動作として、「股関節」の動作不具合があります。

 

股関節が上手に動かないと、骨盤が後傾しやすくなる(前傾しない・骨盤が脚の上にのらない)といった、

スキー上達には致命的な欠点が露呈してしまいます。

 

滑っていてお尻が段々落ちてしまう人は、ここを改善しなくてはなりません。

 

とりわけ、コブを滑る人ならば、より股関節の大きな曲げ伸ばしが必要です。

 

 

 普段の姿勢が、滑りに出てくる

 

そんな方にここで、一つチェックを。

普段、どんな姿勢で座っていますか?

スキー 姿勢 崩れる

こんな格好で座っていないでしょうか?骨盤は後傾していますよね?

 この姿勢が普段から身についていると、当然ながら滑っていてもこの姿勢になります。

 

スキー 姿勢

コブで暴走しないためには、吸収動作時にもお尻が落ちないようにしなくてはなりませんが、

そのためには、

スキー 姿勢 つくり方

 普段からこんな姿勢をつくれないと、雪の上で出来ないのです・・・

 

 

そこで、どうつくっていけばいいか?

スキースクールでは教えてくれないと思いますが、

当スクールでは、雪の上でもまずそこからやっていきます。

 

それがこちら。

スキー 姿勢改善 ストレッチ

姿勢を整えるストレッチです。

ほとんどの人は、重力に体が上からつぶされています。

 ですから、体を元の位置に戻すところから始めるのです。

雪の上でのレッスンでも、体のチェックから行い、こんなストレッチからやっていきます。

この動作が骨盤を起こすことにつながり、股関節の動きにも影響してきます。

これをするだけでも、滑りに影響が出てくるんですよ。

 

 

今日はここまで。

次回に続きます。

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.09.06更新

テニスやゴルフでも使える、背骨のマルチな動き

 

本当に必要な体幹力:過去記事はこちら

 

こんにちは、八巻です。

 

テニスをしている別の職場のスタッフに、よく体の使い方を聞かれます。

 

「真下へたたきつけるようなショットを打つ時は?」

「サーブを上からきれいに打つには?」

 

結構テニスでは使いたいテクニックだと思います。

私はテニスをした事が無いので、あまり詳しくわかりませんが・・・

 

 

私が返した答えは

「体幹を使ってスイングすればいいです」

 

 

どういう事か・・?

 

 

そのスタッフを含め、多くの一般テニスプレーヤーは、腕だけでラケットを振っています。

そこでアドバイスしたのが、胸郭を使い、背骨をしならせてスイングするという事。

 

体幹トレーニング テニス

 

胸郭とは、ざっくり言えば肋骨周りのことです。

肋骨のすき間が前後左右と縮む(拡がる)事で、それに伴って背骨も湾曲します。

この動作が「体の中心=体幹」から始まると、これに伴って腕や脚へと動作が連動します。

 

サーブをする時は、振りかぶる際に胸郭の前側が大きく拡がり、

振り下ろす時には拡がったところが縮んでいくという感じです。

 

多くの人は胸郭の前側が縮んで、開きにくくなっています。

なぜなら、座っている時にみんな縮んでいて段々固まってくるからです。

 

前述のスタッフに、そこをストレッチさせてここから振るようにアドバイスしました。

 

体幹から振ってみた結果・・・

 

その翌日に、自分よりだいぶ力が上のプレーヤーと練習試合をしたそうです。

すると、長い足のショットやサーブがコントロールよくしかも強く打てて、

その試合に勝ってしまったのだそうです!

やっていて、欲しかった感覚はこれだ!と感じたそうです。

 

 「確かに、トッププレーヤーはこうやって体使っているよね、スローで見ると」

そして、この動作をしっかりと練習して身につけたいと言っていました。

 

 

このように、競技における「こんな動作をするにはどうすればいいの?」という疑問は、

体玄塾ならおやすい御用です。

 

胸郭・背骨の動作をしなやかに出来るようにする事は、

競技力アップの大きな手助けになると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.09.03更新

本当に必要な体幹力は、筋力の高さではなく、

”復元力”

 

こんにちは、八巻です。

前回からの、「本当に必要な体幹力って」の続編です。

 

前回は、背骨を曲げたり回したりする動作がスキーにも大きく関わるというお話をしましたが、

この動作は、体を正しい位置に保つためにもまた、欠かせない動作なのです。

 

 スキー 骨格

背骨周りの骨格はこのようにS字のカーブになっている事がよいとされています。

スキーにおいても、板がしっかり踏める位置に重心を置くためには、

この骨格に近づけるといいのです。

 

 

そして、この骨格をキープするために必要な事なのですが、

よく言われている体幹の筋力アップではなく、

 

「体幹の筋肉のバランス調整」が必要なのです。

 

例えば、体が普段の生活で右に傾いている人は、

スキーの動作の中でも右に傾きやすくなります。

これを左に戻そうとしても、右に傾く動作が優位なので、

崩れたままになってしまいがちになります。

 

今流行の体幹トレーニングの考え方だと、姿勢を全く崩さないというような感覚ですが、

背骨は前後左右にたわんで良くて、

そのたわむ動作で衝撃を吸収したり、重心をコントロールしたりして、

姿勢は前後左右にバランス良くたわめば元の位置に体は戻ってきます。

免震構造のビルのような感じですね。

 スキー 体幹 背骨

※背骨も、左右にしなりながら復元する能力があれば、姿勢をキープする事が出来るのだ。

本物の「強い体幹」は、この能力の高さではないだろうか?

これをつくるためには、

①骨格の正しい位置を覚える

②背骨の動きの悪いところを改善し、全体のバランスを整える

 

 

頸から腰までの背骨のどこかに動きの悪い所があると、

そこから姿勢が崩れやすくなります。

腰や肩にコリや痛みがある方は、その周辺に姿勢の破綻ポイントが隠れている事が多いです。

 

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.08.27更新

こんにちは、八巻です。

 

前回の「背骨のマルチな動きがスキーを変える」という記事の続きの記事です。

 

スキーの操作性が、背骨を曲げる・回すという動きによってより大きく上がるというお話をしました。

肩こりや腰痛にも大きく関わるので、健康面でもとても大事な動きです。

 

 

重心を足の上に残す為にも、背骨のマルチな動きは必要

 

 

左右の重心移動をする時、体を左右に移す作業が必要なのですが、

その動作が前もご紹介した

スキー 重心移動

背骨を左右方向にたわませるこの動作。

私も昨シーズン、この動作がすごく重要だという事に気づいたのですが、

(ここが動くようになる事で全くスキーの操作安定性が変わった)

逆にここが動かない事によるデメリットに、健康体操の指導中に気づいたのです。

 

 

多くの人は、背骨を使わなくなっている。

 

ある日の健康体操の指導で、

四つん這いになって胴体を左右に揺らしてみましょう。ちょうどみぞおちの辺りが一番大きく動くようにやってみましょう

というエクササイズをやってもらいました。

 

すると、多くの人はみぞおちの辺りの胴体より、骨盤が大きく動いてしまったのです。(図)

 スキー 体幹トレーニング

四つん這いで、体幹が動かないと、イラストの真ん中のように骨盤が大きく振れてしまいます。

本当は、右のような動作にしてほしかったのですが・・・

これは、普段「背骨をしならせる」動作が行われておらず、この動作がインプットされていない事で起こります。

 

これを見て、「あっ!これがスキーでは骨盤が落ちてしまう原因になるのか?!」と感じたのです。

おそらく、スキーヤーの皆さんがスキーをしている時も、同じ事が起こっているのだと思います。

背骨がしならず、骨盤が大きく動いてしまうので、重心が過度に移動し、足の上から重心が外れてしまっているのではないかと。

 

 

健康体操のクラスでは、何度かやっているうちに要領がわかってきた方も多くなってきました。

大事なのは、動かして体に動作を教えてあげる事です。

筋力アップをとかく言われがちですが、筋肉に命令を伝える神経を鍛えてあげる事も大事なのです。

 

背骨をしならす動きって、とても大事なのです。

 皆さんも動くかどうかやってみてください。

 

 

 パーソナルトレーニング受付中!

スキーヤー向けのレッスンはこちらもご覧ください

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.08.20更新

こんにちは、八巻です。

 

先日、かぐらのサマーゲレンデに初めて行ってきました。

サマースキー かぐら

約1kmのコースは、オフの時期にはなかなか滑り応えがあるゲレンデだと思います。

冬のゲレンデならアイスバーンに近い滑走感覚で、

より的確なポジションでの滑走が要求されると感じました。

 

 

 

今、体玄塾のパーソナルトレーニングや、
公共施設での健康体操など指導の現場で、
「背骨を動かす」
という動作をやってもらっています。
スポーツだけでなく、健康維持・姿勢改善においても重要だからです

スキーの滑走においても、
背骨を動かす動作がすごく重要なのを滑ってすごく感じます。

 

背骨って、
前後左右に自在に曲がり、頚椎・胸椎は回旋も出来ます。
この動作を上手く使うと、
スキーの重心移動がものすごくやりやすいのです。

と言いますか、背骨を曲げる・回すというマルチな動作が
(言い換えれば「体幹」のマルチな動作)
スキーでのスムーズな重心移動には欠かせないのだと思います。

 

サマーゲレンデでは、足を使ってターンをしようとすると、
すぐスリップしてしまいますので、
より上半身(背骨のマルチな動き)を使ってのスキー操作が必要になります。
サマーゲレンデでは、
よりその人がきちんと体を板にのせて滑れているかがよくわかります。

 雪の上では多少ごまかしが利くとはいえ、同じように操作が出来るとより滑走性が上がるのは言うまでもありません。


体幹を固めてしまうと、この背骨のマルチな動作は
スポイルされてしまいます。
必然的に足でターンをしなければいけなくなります。

日常でもそう。
歩く時も、体に力が入っていると、足で歩かなければいけなくなります。
ウォーキングやジョギングをして足が太くなる人は
足で歩いているからです。
体にも力が入っている人が多いです。

 

ちょうど2年前に、雑誌でもこの背骨の動作について
取り上げた事があるのですが、
ここの重要性はより感じており、さらに追求していっているところです。

 

 どんな風に動かすのだろうかと気になった方は、体験レッスンを行っておりますので、ぜひお試しください。

 

スキーヤー向けのレッスンはこちらもご覧ください

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.08.13更新

体玄塾流体幹トレーニングは、背骨を動かすトレーニング

 

スキー 体幹トレーニング

こんにちは、八巻です。

こちらの画像は、当塾での体幹トレーニングの様子です。

 

体幹トレーニングというと、体を固定して筋肉で支えるというイメージがありますが、

そもそも、体を固定する位置がけっこうみんないい加減になってしまっていると見ていて思います。

背骨がきちんと正しい位置に配置されていないと意味がありません。

このように左右・または前後に背骨をたわませるトレーニングは、

体を正しい位置に戻す為に必ずやらないといけないトレーニングです。

 

 

正しい位置に背骨・骨格を配置するには、

背骨を動かせないと正しい位置に持っていく事が出来ません。

この画像では、おへその辺りの高さの背骨(腰椎)を左右に動かして、

左右に腰椎をたわませる練習をしています。

 

 背骨は首から腰まで24個の骨が積み上がっていますが、

それが一つ一つ関節になっていますので、それぞれの関節が前後左右に曲げる事が出来ます。

ですから、背骨を頸の部分・胸の部分・腰の部分(さらに細かくも)と分けて動かす事が本来可能です。

 

 

ところでこの画像のシルエットを見て、スキーヤーの皆さんは何かピンと来ないでしょうか?

 

スキーのターン時の姿勢にそっくりですよね?gya

 

 

スキーのターン時に、この「腰椎の左右のたわみ」を使うと、

脚の上から骨盤を外す事なく重心移動が出来るのです。

そしてこの動作を、エキスパートの皆さんは自然に行っているのです。

 

スキーがある一定以上で上達が止まっている方は、

こういった背骨の動きに制限が出ている可能性が高いです。

 

背骨の動きを分解して、左右前後バランスよく動かせるようにする事で、

スキーの上で体はむしろ安定してくるのです。

免震構造のビルのような体になっていきます。

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.08.06更新

こんにちは、八巻です。

 

今回は、肩こりや首こりに悩んでいるスキーヤーにおすすめの記事です。

 

肩こりや首こりってどうして起こるのか?

 

骨の変形や、癌など原因がはっきりせず、

お医者さんではっきりとした診断をなされないコリ・痛みの場合、

多くは「筋肉の過緊張」によって起こると言ってもいいでしょう。

 

 

力んで滑る癖は、肩こりや首こりをも誘発する!

 

ずっと体を力ませるような格好をしていると、

筋肉は緊張し、固まります。

固まると筋肉の伸び縮みがあまり活発に行われませんので、

血行も悪くなります。

 

そんな事が要因で、肩こりが起こってきます。

 

 

今年のオフから、体玄塾でトレーニングに取り組んでおられるスキーヤーの方がおられます。

股関節が硬くて、スキーの動作に不具合が生じるという事で、

既にこちらにいらしている方からのご紹介でいらしたのですが、

実際に体を詳しくチェックしていくと、

問題のあるのは上半身でした。

背中が丸まった姿勢が、ガチッと固まっているような感じで、

この力みが、手足にも余計な力を入れてしまい、全然股関節が自由に動かなくなってしまっていました。

この力みが、スキーだけでなく、日常でも肩こりや頭痛といった体の不調も生み出していたようです。

 

 

体の力みを生む要因は、骨格のゆがみ・姿勢の崩れの影響が大きいですので、

正しい骨格に戻し、力を抜いて立てるようにしていく事が必要です。

そして、立ったり動いたりする時も、意識的に筋肉を力ませて動くような事はしないように心がけ、癖つけていきましょう。

 

スキーなんて坂道を下るスポーツですから、何も力入れる必要ないじゃん!

その位のイメージで滑るように心がけた方が、結果的に上手くなっていくと思います。

 

力を抜く事が出来る姿勢づくりは、当方のトレーニングにてぜひ習得してください。

肩こりも一緒に改善出来るかもしれません。

 

 

頭痛もある場合は、まずお医者さんに行ってからお越しください。

 

体玄塾・スキーのページ

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.07.29更新

こんにちは、八巻です。

世間は夏休みに入っていますね。

先日用事で信州に行きましたが、平日でも高速道路が混んでいてびっくりしました。

私は結構今は忙しいので、夏休みはちょっと先になりそうです。

 

 

前回、スキーなどの競技時はなるべく力を抜けていられた方がいいというお話をしました。

http://www.taigenjuku.com/blog/2017/07/post-368-488871.html

私が苦言を呈したいのは、指導者側に「力を入れた方がいい」という考えを持っている人がいるという事。

はっきり言って、これは間違った認識なので、

そういう人に教わった人がまた、間違った認識で覚えてしまう事が可哀想だからです。

 

指導者はそれだけ責任があるという事なんですから、

常に今自分が言っている事が本当に合っているのかを確認していないとダメだと思うのです。

 

「力んだおかげで今日は上手くいきました!」とコメントしている選手を観たことがありますか?

むしろ「力んでしまいました」の後に、あまり良くないコメントが続きますよね?

自分の間違った認識が、多くの人を間違った方向へ導いてしまうのですよ。

 

 

さて、今回は、タイトルにもあるように、

「〇〇を意識して!」という指導の際のキューイングについてです。

スキーのイントラさんやフィットネスの指導者のみなさんに特に参考にしていただきたい記事です。

 

スキーを始め、スポーツ・ダンス・フィットネスなどの指導において、よく使われる言葉です。

”腹筋を意識して”とか、

”股関節を意識して”

とか、特定の筋肉や関節を意識するよう言葉で指示する(キューイング)事が多くあります。

 

「腹筋を意識して」では、伝わっていません!

 

まず、腹筋などの筋肉や、股関節などの関節を意識すると言っても、

それらの筋肉や関節がどこにあるのかをきちんと把握している人ってそんなにいないと思います。

ですから、具体的に指示をしているようで実は抽象的な指示に留まっていたりするのです。

腹筋を意識して動かせるように、さらに具体的な言葉でそこに導く術が必要なのです。

それは人によって伝わり方・得手不得手がありますので、

伝え方や方法をたくさん持っておくと有利です。

それが少ないと、「何で出来ないんだ!」とクライアントさんに逆ギレしてしまうダメなコーチになってしまいます。

 

 

競技動作時に「〇〇を意識して」は、力みの原因になる

 

細かい体の部分動作の場合は、動作を出来るだけ細かくし、

細かい動作を出来るようにしていくのが得策ですが、

スキーなどの競技練習時には、出来るだけ部分的なところへの意識を向けさせない方がいいと思います。

 

スキーなどの競技動作は、全身の協調動作なので、

ある一定の筋肉や関節に意識を向けると、そこに意識が集中し、

全身の協調バランスが崩れて、かえって目標の動きに近づきにくくなります。

そこだけを動かそうとするあまり、体も力が入ってしまいます。

 

私は全身動作・とりわけスキーを教える時には、

特定の筋肉や関節の動きを意識してとは言いません。

滑りながら部分的な動きを意識させてはダメです。

 

部分的な動きは、滑る前に練習しておきましょう。

でもそのためには、指導者がもっと体の仕組みに精通していないと不可能です。

 

 

 

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投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

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