パーソナルトレーナー 布瀬川 謙介の
ランクアップ身体論

2017.06.07更新

今回はだいぶ前に予告して書いていなかった、「体幹を固めてはいけない理由」について説明します。

これまでに体幹トレーニングについて疑問を呈してきましたが、スポーツやダンスで体幹が大事だということについて異論があるわけではありません。

 

ボクが問題視しているのは、体幹の筋肉を鍛えてさらしを巻いたように腹部をがっちり固めてしまいがちなことです。

 

運動をする際には脊柱(背骨)の状態が重要で、生理的弯曲がきちんとしていて柔軟に動くのが理想です。

特に腰椎の可動性は高いパフォーマンスを発揮するためにとても重要です。

 

胸椎は肋骨に囲まれているので可動性が低いのに対し、腰椎の周りには可動を邪魔するものが少ないので本来は動きやすい部分です。

 

ですが、多くの人が腰が丸まっていたり、反りすぎたりしています(よく腰が落ちていると表現します)。

この状態は脊柱(背骨)の弯曲が崩れている状態なので、そのまま体幹の筋肉を鍛えるとバランスが悪いまま脊柱が固まっています。

 

また体幹を固める癖がついて腰椎が動かなくなるだけでなく、腸骨と肋骨下部も動かなくなります。

そうなると胴体はデカい荷物になり股関節だけしか使えなくなります。

 

それをわざわざ体幹を固め脊柱を固定し、股関節のストレッチで可動域を広げて股関節をしっかり使うためのトレーニングをたくさんやります・・・。

そのうちに、体への間違った意識がインプットされ、たとえ本人が体幹を力ませようとしなくても、無意識的に体幹を固めて動作をするようになってしまうので、とても厄介です。


出来るだけ多くの身体パーツを合理的に動かせるように、体幹は固めるのではなくリラックスさせておかなければなりません!!

 



 

 

 

投稿者: 体玄塾 布瀬川 謙介

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