塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2011.01.17更新

スタビライゼイションは役立つのか?

 最近ではフィットネスクラブでも見かける右のポーズ、陸上部だったらほとんどの部がやっているスタビライゼイションの代表ポーズです。

何のためのポーズ?
何分できるかガマンくらべ?
腹筋を鍛えるため?

速く走る感覚の一部分を身に付けるためでしょう。
力んだ悪い姿勢では逆効果です。
image1
image2 左の腕立てのポーズなら、速く走る感覚に役にたつでしょう。
しかし、これが正しくできる人はもうこのポーズはしなくていいのです。
できればの話ですが。

ただ、長くこのポーズをしたら力みになりますよ。この姿勢の感覚を体にしみ込ませるだけです。

桑田真澄も言っています。「ガムシャラな努力は無駄」と。

問題の本質を理解することが大事です。

 走りに必要な骨盤前傾姿勢へ改善

骨盤前傾姿勢には色々な関節の動きが絡んでいまして、肩を下げた背伸びの感覚に、股関節に骨盤を前傾させ物を挟む感覚、そしてそれらをキープしたまま脚を矢印の方へ動かす感覚が必要です。

右のV字バランスが正しくできれば良いのですが、このポーズは無理でしょう。

CMMエクササイズDVDのドリル4までできたらOKです。




すばらしいフォームの京都市立乾隆幼稚園の園児
image3
image4 上記のポーズができなくても、これ。
この動画鉄棒前まわり
が連続でできればそれで

「肩を下げた背伸びの感覚に、股関節に骨盤を前傾させ物を挟む感覚、そしてそれらをキープしたまま脚を矢印の方へ動かす感覚」

になれるはずです。

鉄棒前まわりがだめならロープのぼりです。
陸上部の先生やコーチの方、是非試してみて下さい。
スタビライゼイションは走りで姿勢を崩さないための姿勢改善ツールなのです。
















投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.01.13更新

骨盤を回さない意識がパワーを生む

ゴルフのスイングも野球のバッティングや投球動作も、骨盤を脚で前に押し出す動作が大きなパワーを発生させます。
ノーブレーキランの床反力の記事や抜重成分、スクワットの記事でも紹介しました脚の使い方が重要なのです。
水泳のターンでプールの壁を脚で押す(蹴る)ような感覚で、膝・股関節を爆発的に伸展(伸ばす)させ床を脚で押すのです。
その時の押す速度がパワーの素なのです。
しかし、感覚は重心をシェイクしてパンチするような感じです。
まったく脚は意識しません。

骨盤を回す感覚は間違った感覚なのです。

見た目は回っていますが、本人(モデル)は回そうとはしていません
この場合、左脚の膝と股関節を伸展(伸ばす)させ、骨盤の左側を脚が押し出して回ったように見えているのです。
(大腿骨上の骨盤外旋回と股関節伸展)
右側の脚は、股関節を屈曲(曲げる)させる要領で骨盤を前傾させ、お尻を引いたような形になり、骨盤を更に回転させているように見えます。
(大腿骨上の骨盤内旋と股関節屈曲)
達人トレーニング
上記の動作をスパイラルと専門的には言いますが、とてもむずかしい動作なのです。
しかし、これが理想です。できる人を達人と呼ぶのです。

ボクシングの嶋田雄大選手がこの達人トレーニング
を会得して、試合で自由自在に身体を操作しています。   

image1
image2


































                              下の図は脚が骨盤を押して、骨盤を回転させているイメージです。
黄色い矢印は股関節を曲げているイメージです。赤い矢印は脚が股関節を押し出したイメージです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.01.05更新


  重力に負けないようにする正しい認識


背骨は24個の椎骨が尾骨・仙骨の上に自然なわんきょくとなって積み上がってできている。

                           



積み木イメージ

椎骨を正しく積み上げた姿勢が正しい姿勢です。猫背は正しく積み上がってないというのは分かるでしょうが、「肩甲骨を寄せるように」とか、「肩甲骨を交互に背骨の方に寄せて、腕を後ろに引くのが正しい腕振りだ」など、新聞や本で正しいとされている姿勢も正しい椎骨の積み上げを崩す要因です。

骨盤を回さないで!!
また、背骨と仙腸関節でつながっている骨盤の位置も、椎骨の積み上げには欠かせないとても大事なことです。骨盤はできるだけ回したり、揺らしたりしないで下さい。ですから腰から骨盤を回さないように歩いたり、走ったり、スイングしたりして下さい。正しくは胸椎・頚椎のツイストと股関節の曲げ伸ばし(屈曲・伸展)や大腿骨上の内外旋でそれらをやります。詳しくは次回で。
首・肩こり、腰・お尻こりはどうして?
それは重力に対して垂直な姿勢になっていないから重力に押しつぶされそうになり、倒れないようにと一部分の関節・筋肉が頑張り過ぎて、そこに大きな負担がかかっているからです。

足首→膝→股関節→仙腸関節→椎骨の正しい積み上げ→頭が正しく乗る

トレーニングに注意
これにかかわる関節や筋肉、つまりほぼ全身の連携(コレクティブモーション
)があって立てれば、最小限の力で重力に対抗することができ、こりはなくなるという訳です。
代表的なトレーニングのスクワットやクランチなどの腹筋運動も、これを考慮してやらなければなりませんよ!「筋肉をつけるため」と言っている場合ではないですよ!筋肉至上主義はもうおわりなのです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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