塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2023.06.21更新

「歩き」が変われば「動き」が変わる。姿勢はもちろん体型もよくなる。ゴルフも上手くなる。

歩き方が変われば、動き方が変わって、

ウエストが引き締まる。

お尻の角が取れ、コンパクトでキュッとトップが上がる。

前もも外もも張りがなくなる。

ふくらはぎが細くなる。

歩き方は、体の使い方を見直して間違っている使い方を正し、体に使い方を再教育しなければなりません。

歩き方教室などで、「〇〇を意識して歩きましょう」というような歩き方矯正をよく見かけます。

しかし、古武術の達人は「体を意識的に使わないことで効果的に体を働かせる」と意識しない事を言っています。(NHK趣味どきっ!古武術に学ぶ体の使い方より)

「覚知にまじわるは証則にあらず」道元のことば

「意識したものにほんものはない」と相田みつをさんは訳しています。

その相田みつをさんも「歩くときに足を意識しない」と言っています。

意識しない

そこで、前回の大殿筋をメイン推進力にする歩き方について詳しく説明します。

赤ちゃんはハイハイする時、足を意識していないと思います。もちろん大殿筋を意識的に使おうと思うはずがない。

無意識で使えるはずの大殿筋が上手く使えなくてメイン推進力でなくなるのはなぜでしょうか。

環境と教育のせいではないかと思います。

昔の武術家は生活の中で、子供の頃から水汲み、薪割り、雑巾がけなどで、とても良い基礎運動が出来ていたので、上手に体を使う感覚が養われていました。一方で現代人は便利生活で軟弱な環境のもと、基礎運動が不足して、効率的な歩き方が出来なくなっているのです。

大殿筋は歩く動作全体の中の、股関節伸展に関わる主動筋なので、全体との関係を良くしなければメイン推進力として、力を発揮出来ません。

股関節伸展

仙骨(骨盤中央の骨、背骨一番下の骨)から進むように歩く。と、いう人がいます。絵のD仙骨をうなづかせるように進むことです。

大殿筋のパートナー、達人筋の異名を持つ大腰筋、その大腰筋の伸ばされるのを拒むような筋収縮、エキセントリック収縮DC、それからA大殿筋の骨盤起こしB大殿筋と外旋六筋の大腿骨外旋により、骨盤が前方に進む、これが仙骨から進むようにという歩き方です。それには胴体(体幹)の引上げが必須です。それにリブケイジツイスト(体幹のねじり)も欠かせません。

関係が複雑ですね。これができたら武術の達人への道も開きます。

仙骨から進むための大殿筋と大腰筋の関係を表した下の絵です。

殿筋歩き

 

ゴルフ飛ばしの理論

①バーテイカル(垂直方向)引上げ

②ローテーション(回転)リブケイジツイスト

③ホリゾンタル(水平方向)仙骨から進む

上の絵、ふくらはぎを細くする、ヒップアップする歩き方は、ゴルフ飛ばしの理論そのものです。

下の画像は、この3つの動作が折りこまれたゴルフスイング改善の歩き方です。

これは基礎運動の基礎運動というように、動き方を深く掘り下げて無意識化して出来上がります。

ゴルフでの膝痛・腰痛改善につながります。

スイング歩き

 

週刊パーゴルフ ラウンド中の歩き方で姿勢が変わった!スコアも変わった‼ で紹介されたゴルフスイング歩きドリルです。

 

 

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2023.06.11更新

膝痛・腰痛ゴルファー必見の歩き方矯正

姿勢矯正の第一歩は、姿勢が崩れる原因メカニズムを知ることです。

姿勢の崩れで、反張膝を例にして説明します。

反張膝の原因のひとつは骨盤の前傾です。

骨盤前傾の人は、お尻を突き出し腰を反って立ち姿勢のバランスを取ります。

反り腰の人は座っている時、姿勢を良くしようと頑張って腰を反る人もいますが、背骨が後方へ崩れ落ち骨盤後傾している事が普通です。

立つと、脊柱起立筋という腰背中の筋肉を縮める(腰を反る)ことで、骨盤を後傾から前傾させ、同時に骨盤を後方へずらして(突き出して)姿勢のバランスをとり、頑張って姿勢を良くしようとします。もちろんこれは良い姿勢ではありません。ゴルフスイングで腰を回す動作も間違って反り腰状態になりがちです。

反り腰の説明

骨盤前傾と同時に大腿骨が後方へスイングしてしまうと反張膝になります。これもゴルフスイングに多い間違った膝伸ばしです。

反張膝

なぜ、大腿骨も骨盤前傾に付き合うのか?

この大腿骨の後方への回転が二つ目の反張膝の原因です。

膝の伸展(伸ばし)の仕方に原因があります。

足首の使い方で、ヒラメ筋による足首の角度を広げる、膝の伸展があります。足首からスネを後方へ90度以上倒すと過伸展、つまり反張膝になります。

このようにして、ヒラメ筋がスネを動かし、スネが大腿骨を後方へ回転させることで、骨盤前傾に大腿骨も付き合うのです。

更になぜヒラメ筋は余計な事をするのか?

歩く推進力をだすためです。

ヒラメ筋膝の伸展

ヒラメ筋を歩きの推進力に使わないためには、歩き方の矯正が必要です。

大殿筋をメイン推進力にする歩き方矯正が必要です。これは、体の使い方の全システムを変えるぐらい、めちゃめちゃ大変です。

大殿筋を使って歩く推進力

次に続く記事で、もう少し詳しく大殿筋を使った歩き方とゴルフに関連する歩き方を説明します。

姿勢矯正・歩き方矯正を生業にしている方、ぜひご覧ください。体玄塾は整体師、パーソナルトレーナー、ウオーキングインストラクター、そしてゴルフティーチングプロの入塾を歓迎します。

 

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2023.06.01更新

太もも外張り改善解消はめちゃめちゃ大変

チキンレッグ

 

姿勢・歩き方矯正で入塾される方で、”太もも外が張る” ”大転子が出っ張る” というお悩みが多いので気になり、パーソナルジムではどういう解消法で対応しているのか調べてみました。

「太もも外張りをなくすパーソナルトレーニング東京」と検索すると、良さそうな、改善しそうな、パーソナルジムがいくつも出てきました。
太もも外張り解消のトレーニングとして、スクワット、ヒップリフト、股関節外旋外転エクササイズなど、それぞれのジムでおすすめのトレーニングやエクササイズを紹介しています。しかし、どこのトレーナーも、モモが太いのが気になりました。


スクワットはしませんというジムもありました。
筋トレ以外では「むくみを取るほぐしをして、姿勢に注意するように」というジムもありました。しかし、姿勢維持には筋肉量が必要だそうです。どこの筋肉でしょうか?イヤー、姿勢維持、これが一番の課題なのですが・・・。バレリーナでも姿勢維持は大変なのですから、筋肉量で姿勢維持なんてできないと思います。


スクワットではなく、股関節エクササイズで太もも外張りを解消させます。というジムもあります。股関節外転筋と深層外旋六筋トレーニングを勧めていました。
股関節の外転や外旋は、なにもそんなに力は入れなくても適切に動くよう上手く使えればいいのですが、動かせないでしょうね。
良くありがちなのが、ターゲットの筋肉と思ってエクササイズしていたが、違う筋肉を使って代償動作(インチキ動作)のエクササイズをしてしまう間違いです。モモが張り、お尻コリになるのが落ちです。

スクワットのしゃがむ動作でお尻を突き出すと、股関節は内旋します。

反り腰大転子出っ張り

上の絵を積み木姿勢で表したのが下の絵です。下の絵は背骨の後方崩れ落ちによる、反り腰でっ尻が原因で、股関節の内旋が起こるO脚のメカニズムです。(この絵は私が描いたのですが、どこかのバレエ整体が無断で加工してアンデオールの説明で使用されています。)背骨の後方崩れ落ちはX脚の原因でもあります。

この体幹が落ちるような姿勢が、太ももの外側が張る原因です

O脚メカニズム


股関節がなぜ内旋するのか分からず、股関節を外旋させるのは強引過ぎます。股関節の外旋をバレエではアンデオールと言って、とても大事な股関節の使い方ですが、バレエを習っている皆さんがなかなか出来なくて困っている股関節の使い方です。
動かせないのに、鍛えようとするなんておかしいです。動かそうとする仕方も、バレエの先生でもよく間違っています。股関節の問題は、背骨と肩甲胸郭関節の使い方抜きでは解消しません。アンデオールはアンデオールよりも難しい引き上げという股関節より上部の体の使い方をマスターしなければなりません。

バレエについては➡クリックhttp://www.taigenjuku.com/sport/#ballet_dancing
下の絵は引き上がっていない、後方・側方崩れ落ちの姿勢です。壁に寄り添った立ち方ですが、よく見かけます。

引き上がっていない姿勢

ということで、太もも外張り、大転子出っ張り改善解消はめちゃめちゃ大変です。
この改善指導をバレエ教師やバレリーナにしている私だから難しさが分かります。私のつぶやきに付き合ってくださり、ありがとうございました。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


SEARCH



CATEGORY

CONTACTお問い合わせ

体や無料体験に関するご質問など、メールまたはお電話で承っております。

    塾長 志水博彦のウォーキングウォッチ