塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2013.01.30更新

美しく見える歩き ≠ 体に良い歩き

 美しく見える歩き方が、良い動作としての歩き方か、ウォーキングスクールの歩き方を色々調べてみますと、次のような歩き方を推奨していました。

首は後ろに引く(倒す)。
腕を後ろに引く。
着地する脚の膝がちゃんと伸びた状態で着地する。

美しく見える歩き方として、だいたいの教室がこのように指導しているようです。
顔も体も美しく見える人が指導すると、確かに美しいです。

 
image1
image2 しかし、良い動作かどうかで見ますと、前に進みにくい歩き方になります。
専門的に言いますと、体重心を効率的に前へ移動させていない歩き方です。
首と肩を後ろに引いたため、背中が折り曲がるようにして、肋骨の籠(胸郭)が後ろへ傾き、着地している脚より後ろになり、後ろ重心になっています。

これでは、下腹部と腿(もも)を前に突出すようにし、それでも足りないので、後ろの左脚のふくらはぎを収縮させ、つま先で地面を蹴り、更に左脚を骨盤から前に振り回わさなければ前に進みにくいのです。

この動作は伸ばした右膝を絵の矢印のように、”ずらし”てしまうのです。
膝関節には良くないです。
他にも犠牲になる関節が幾つか出てきます。
 
 スポーツ・ダンスにも欠かせない重心移動
では良い歩きとは、どういう歩き方でしょうか。
前回の記事で、「体現歩き」骨盤のありかたを書きましたが、重心移動が上手い歩きが良い歩きで、上手く出来ないと、骨盤が単独で動きだし、それが悪いのです。
スポーツやダンスでも、重心移動が基本中の基本で、動作のことが分かっているコーチや先生達は「歩くようにしなさい」と言うのです。
右の絵がそんな歩き、体現歩きなのです。
Aの右脚は膝が伸びていますが、まだ着地していないのです。でも、見た目は膝がよく伸びた歩き方に見えてしまうので、美しい歩きにも見えます。
image3
image4 Bでかかとが地面に触れる程度です。
Cでしっかり着地、一瞬にしてDへ移動しますので、足裏に感じる圧も一瞬でつま先側に移動します。

Dでの体重心は、着地した足より少し前になりますので、右脚だけのバネで推進できるのです。
Aの後ろ脚、左脚がそれにあたります。
Aはそのバネで、Dまで体軸を崩さず移動できるのです。
そしてこれが、一流のコーチが求めている「歩くように」という動作なのです。

良い動作と歩きはこうして一致し、体にも良いことになるのです。
ですから、この歩きで体現することができるようになるのです。
 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.01.23更新

概念が違うと変えようとしても変わらない体

骨盤という概念を少し変えましょう。
骨盤と背骨(腰椎から上)を分離して骨盤というイメージを変えましょう。
 
                          腰椎から分離された骨盤

背骨、正式には尾骨・仙骨・腰椎・胸椎・頸椎で構成される脊柱ですが、その脊柱と寛骨というイメージを持ってください。
                       
骨盤という単独で考えるのではなく、脊柱としてイメージしてください。

腰椎から分離された骨盤というイメージを持っていますと、下の絵のように骨盤を単独でつい動かしたくなるのです。これは悪い歩き方の代表のような動作です。
骨盤を傾けたり、回したりすることにより、肩、背骨、股関節、膝、足首、足裏アーチに悪影響を与えます。

その結果、O脚X脚、外反母趾、偏平足、魚の目タコ、膝痛、腰痛、肩こり、冷え症、猫背、反り腰などになりやすい歩き方になるのです。

歩き方だけを習っても何もかわらない
総合的な正しい動作の習得が不可欠です。
ですから、歩き方を習っても体は変わらないという事になります

そもそも、正しい動作と言われているのが、本当に正しいのか、真理と照らし合わせて見直す必要すらあるのです。それでも、動作の集積が歩きなのです。

参考「社会が信じる基準とは、絶対的な真理ではなく、みんなが広く認めている旧来の風習である。」デカルト


スポーツ動作においても、「歩くような動作が、スポーツの動作そのもの。」と言ってもよいぐらいです。
その歩きを体玄塾では、動作を体現する体現歩きと呼んでいるのす。
動作と歩き方は、とても深い関係にあるという訳です。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.01.11更新

体現する走り 「体現走り」
昨日1月10日西宮神社の「福男選び」がありました。
一番福は土井雄登さん18歳(画像中央左赤いシャツ)でした。

スタートは3番ぐらいでしたが、グイッグイ進み、1番になっていきました。走り方がやんちゃな、すばしっこい子供のような走り方でした。少しウサインボルトに似た体をくねらせるような走り方でした。

三番福になった人が気になり調べますと、年齢48歳、45~49歳400m日本記録保持者でした。
100m記録は11秒6です。
48歳にしては素晴らしいですが、なぜ高校生に大差で負けたのでしょうか?

一番福の土井さんは「運がよかったから」と言っていましたが、運だけではないのです。
腕の前への振りと体の進め方のリズムが非常に良かったのです。

つまり、体重心移動が理に適っていたのです。右、左としっかり移動していたのです。

末續慎吾さんがこいう走り方でした。
高野進さんは二軸走法と言っています。高岡英夫さんはトカゲ走りといっています。
体玄塾では名前を付けていませんので、体現する走り方ですので、今日から体現走りと言います。

体玄塾の「体現走り」 「体現歩き」と名付けます。

陸上部に入り、型にはまった走り方をしてしまうと、このような走り方ができなくなってしまう恐れがあります。
残念ながら、三番福の方が、陸上部風の走り方がでした。

テレビ番組で10秒83を出したタレントの武井壮さんを知っていますか?十種競技の日本チャンピオンの経歴を持ち、独特のトレーニング法で有名なのです。
武井さんは逆立ち走りが得意で、逆立ちバック走なる走り方にはまっているそうです。
これはとてもいいスタビライゼーショントレーニングになります。
スタビライゼーションと言えば、武井さんの出身校、中央学院大学の陸上部顧問の先生がドイツからスタビライゼーションを日本へ持って来たのです。
そこの陸上部に武井さんは所属していて、当時体玄塾トレーナーの須藤慎輔君も一緒に練習いました。
武井さんは須藤君の先輩で、体玄塾では話題の人なのです。

体重心の移動が上手くなれば、速く走れ、スイング系、ダンス系も一気に変わり、体も変わるのですが、体重心の移動が簡単ではないのです。体の使い方を見直さなければならないのです

昨年はそのやり方をかなりコンパクトにまとめることができました。
社交ダンスでも体重心の移動が決め手ですが、それが上手くなった社交ダンスの先生が年末に、久しぶりのゴルフをしてビックリ、今まで280ヤードだった飛距離が320ヤードぐらいになっていたそうです。
体重心の移動が上手くなれば、ゴルフも上手くなるのです。体形も良くなりました。

体の使い方が変われば体重心の移動が上手くなり、走り方が変わり、体が変わるという訳です。

では、体の使い方を変えるにはどうしたらいいでしょうか?

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.01.05更新

あけまして
   おめでとうございます

Incentive(インセンティブ)

人々の行動を変化させるような誘因を、経済学ではインセンティブと言います。

命令によって人は動かないのです。池上彰さんは、「人は経済学で動く」といっています。人は、やる気・やりがいで動くのです。
このヒューマンフラッグ(高難易度の旗のようなポーズ)も、体玄塾チーフカイロプラクターが、無償、命令なしの、やる気とやりがいのみでやったものです。

本屋に気になる題名の本がありました。
”体が変われば人生が変わる”という題名です。
このウォーキングウォッチの愛読者なら「聞いたようなフレーズだなー」とお思いでしょう。
これですね。「心が変われば行動がかわる。行動がかわれば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば人生がかわる。」
体を変えることが体玄塾の生業であり、やりがいなのですが、人は体を変えるインセンティブが弱いのです。

体が変わるには
体が変わるには、先ず心が変わらなければならないのです。

愛情、欲望、恐怖、愉快爽快、不快などの行動誘因が必要です。

例えば、メタボで膝痛の持病を持ち、ゴルフは好きだけど飛距離が出なくなり、スカットしない。住宅ローンと学費で家族のために、仕事も頑張らなければならない。というような人が、我慢しながらあきらめがちの人生を送っているのではないでしょうか。
もし、膝痛もすぐ治り、飛距離も悪くなる以前よりアップしたなら、良く動ける体に変身したおかげで運動量が自然に増え、メタボも解消して、病気への不安もなくなり、いきいきと仕事もできるようになり、家族の信頼も厚くなり、良い人生になってゆくのではないでしょうか。
家族や自分を幸せにしたいと心に決めた(人生を変えたい)なら、ただちに今すぐ行動してください。
出来ない理由や言い訳を考えないようにして下さい。

今年もよろしくお願い申し上げます。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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