塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2014.04.30更新

姿勢・動作改善には欠かせない腕の脱力

肩の力を抜くには、腕をぶら下げるのが一番です。
しかし、つり革につかまっても肩の力が抜けない人はたくさんいます。
肩の力を抜くには、輪っかに指を引っかけ、身長を高くするように背骨を伸ばしますと、肩は脱力するはずです。
それでも力が抜けない人もいますが、もしかして物事を他人に任せる事ができない性格かもしれません。

出来たとしまして、次は腕をぶらぶら揺らして下さい。
「何回?どれくらい?」と回数を聞く人もいますが、そういう性格の人も力が抜けないかもしれません。
肩の力が抜けたという感覚を味あう程度です。
後はドスンと腕を下すだけです。

勇気がある人は次も試してみて下さい。
電車やバスが減速するとき減速に合わせて絵のように半歩前進して、脱力した腕・肩で胸のストレッチをしてみて下さい。
このように準備をして歩きますと、肩の力が抜けるかもしれません。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.24更新

WBC世界バンタム級タイトルマッチでみせた山中の美しいムーブメント
日経新聞より
最近このウォーキングウォッチの記事は、バレエやダンスの動作に関することが多いのですが、本当はボクシングをパーソナルトレーニングする方が得意です。しかしボクシングは極限の操作性が要求される最も難しいスポーツですので、結果が出るまで3~7年かかってしまいます。ですから、理論を読んでも何にも変わらないと思って書いていませんでしたが、この昨日行われた山中選手のボディー打ちをみて書きたくなりました。
2008年6月日本武道館で行われたS・フェザー級世界タイトルマッチ エドウイン・バレロ対嶋田雄大の4ラウンドゴング間際に、バレロが嶋田さんに放った強烈華麗なパンチをこの写真で思い出しました。
私が嶋田さんにパーソナルトレーニングで指導していたボディーの打ち方を、相手のバレロの方が打ってきたのです。サウスポーのバレロと中山のこのパンチがダブりました。

顔面と見せかけて、体ごと落ちてゆくフォークボールのようなパンチです。
肩と拳の高さが揃って、体重が拳に良く乗っています。
打つ感覚は、「腕を大砲の弾のように打ち出す」です。
右腕はリラックスしたままです。引きません。
この動作はすべてのスポーツに通じる動作です。
体玄塾に来て頂ければ、私がデモンストレーションしてみせます。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.23更新







投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.22更新












投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.01更新

社交ダンスを踊る際の不思議な「重み」とは?

「重みがない」と指摘されてもどうすればいいのですか?先生!

ダンスの先生はもちろん、普通の姿勢・動作改善のパーソナルトレーナーにも困難な改善が、このような「重み」をつくるようなことです。
ダンスの重みの他にも、野球のピッチャーの重いボールや、ボクシングの重いパンチなどがあります。
お寺の鐘突き棒がよく振れて鐘に当たり良い音がするような、脱力された腕から繰り出される重いボールや重いパンチの不思議な「重み」をこれから紹介します。

重みの正体は「脱力」、脱力の基本は、正しい片脚姿勢です。
  
引き上げが出来ていない、つまり誤っていると、肩が上がったり、腕に余計な力が入ってしまいます。

良い片脚姿勢のままA B C Dと移動できますと右腕は脱力し、後方に残るような感じになりムチのようなしなやかさで、重みをもった腕になり「ピュッ」と腕が振れ、その残像がバッターにとって重く感じられるということです。

歩幅も大きくなる体重が乗った移動
ダンスでの重みも、このピッチャーのような移動から感じられる重みなのです。
右脚はAから脱力したまま振り子のようにCまで床をスレスレに移動し、左脚は体をAからCまで落ちることもなく送り出し、慣性の法則で更にまで移動する動作が体重が乗った重みがある移動です。
移動距離も大きくなるのです。

このような改善は、もし引き上げがすでに出来ていたなら、体玄塾では一回のパーソナルトレーニングでも可能です。
しかし、何度もこのブログ「ウォーキングウォッチ」で言っていますが、「引き上げ」つまり動作のための本物の引き上げられた姿勢を、体で分かってもらうのは難しいですよ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.03.24更新

ダンスの悩みベスト3
軸がブレる  引き上げが出来ない 肩が上がる


ここ体玄塾のパーソナルトレーニングでも、最も多い動作改善要望が、ダンスの悩みベスト3と同じく
「肩下げ」 「引き上げ」 「軸づくり」なのです。
肩下げと引き上げは何度もこのウォーキングウォッチの記事で紹介しましたので、今回は「軸」について現場の意見を紹介します。

軸とは、何でしょうか?

数学の座標軸のような直線軸や信念ではないということはお分かりでしょう。
回転中心軸のことを「軸」のイメージとして言われていると思います。
回転軸にも種類がありますが、勝手に3つ描きました。
                  
ダンスの軸のイメージはドア軸とビールマンスピン軸です。
ハワイで有名なフリフリチキンやブタの丸焼きの串刺し軸ではありません。
ノウースショアー ハレイワのフリフリチキン
ダンスの軸はドア軸を二つ合わせた、つまり二軸です。
しかし、脚は入りません。体幹の二軸です。
これによってスムーズに撓り(しなり)ながら移動出来るのです。
つまり、歩くように踊れるのです。この動作が社交ダンスの本質なのです。

この様な軸が出来ていない人は肩も下がらないし、引き上げも出来ていませんので、この絵をみてまねても絶対出来ません。
歩くようにという動作には、肩甲骨・鎖骨・胸骨・肋骨・背骨・寛骨・大腿骨・脛骨・距骨・・・・・たくさんの骨を、今まで動かしたことがない様な動きで繋げなければ、体現出来ませんから、絶対出来ませんと言い切ることができるのです。

体現できるように、動作を繋ぐパーソナルトレーニングを私達は日々やっています。
これが生業として成り立つのは「軸があなたは出来ていない」と言われても、見本を見せてもらっても、何回も何回も言われ続けても出来ない人がいるからです。

上記の軸を解剖学的に現しますと、こうなります。

これを肩と肋骨の分離と言う社交ダンスの大先生もいます。
その大先生は、歩くようにという指導の言葉もよく使うそうです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.03.05更新

動作改善の第一線で活躍するパーソナルトレナー

パーソナルトレーナーには用意されたマニュアルもなく、トレーナーはその場で状況を見てドリルをアレンジします。「これをして下さい。次はこれをこのようにして下さい。」と、次から次へと一般的トレーニングメニューにない新しい感覚の動きのドリルを正確に素早く習得させます。それが一通り終わると、「それでは出来なかった動作をやってみて下さい」と言うと、「アレ!出来ちゃった」という感じで出来てしまうのが、第一線で生き残れる動作改善の”玄”(プロ)なのです。

動作改善のパーソナルトレーナーの資質
●出来ない動作の元を素早く特定できるセンスがあること
●出来ない元を正すノウハウがあり、高い技術を持っていること

一例
重みを出す。下へのトーンをつくる。
グラグラしないようにする。
オンカウントで移動する。体重を乗せる。
インサイドに立つ。
送り足で送る。軸をぶらさず回転する。止まる。
歩幅、移動の距離を大きくする。
・・・・
これらの要望(出来ない動作)は、競技ダンスをしている女性が体験の時に持参したメモに書いてあった一部です。
これを見て読み終わった時点で、動作を分解して部品とした場合に、どこが悪いのかが瞬時に分かるぐらいでなければなりません。
そして次から次へとドリルを進め、変わったという実感を与えることができなければなりません。
動作は算数の学習課程に似ていると思います。

足し算の仕組みが分かって、掛け算の仕組みが分かり、割り算も分かります。順を追って一次方程式が分かってゆきます。
動作も、単純な動作が関係し合って複雑な動作になります。
どこでつまづいているのかが分かれば解決します。

強引に動かしてはいけません。
北風と太陽の童話のように、コートを脱ぎたくなるように、つまり、自然に動くようにするのがプロの仕事です。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.02.12更新

動かせない状況下だから動かせない

前回の①ヨガの領域外では、かかと体重をつま先の方へ移動させるパーソナルトレーニングについて紹介しました。
今回の②はなぜ重心移動が出来なかったのか、その出来ない本質と出来るようにするパーソナルトレーニングのメニューの目的について紹介します。

重心移動ができない本質的な理由はズバリ、悪い普段の姿勢と間違った姿勢の概念です。
この絵を見て下さい。すべて後重心です。

座り方や立ち方、歩き方が悪くて悪い姿勢になります。

普段背中が丸まった座り方をしていると⇒Aの後ろへ倒れそうな立ち姿勢になり⇒それがみっともないから良くしようと⇒Bのように胸を張り⇒背骨がBのように後へ倒れ⇒それを補うように骨盤を胸椎と腰椎の移行部から前に倒し⇒それを補うように、足首の底屈でスネを後ろへ倒し、完璧に重心を後ろに固定した出っ尻反り腰になり⇒かかとからつま先への重心移動が出来なくなってしまうのです。

「風が吹けば桶屋が儲かる」的な連鎖が起きて、つまり動かせない状況があって「後重心」ができあがっています。

後だから前にしなさいとしか言えないヨガ教室では出来ません。

ヨガ教室のみならず、バレエやジャズ・ベリー・フラ・社交・ダンス、またゴルフやテニスなどのスポーツの現場でも重心を前にとか重心を低くとか重心を動かす能力が求められますが、領域外ですから出来ません。

人にやってもらう整体では、自主的にできませんからこれも無理でしょう。

筋肉アプローチのパーソナルトレーニングでも無理でしょう。

そこで「かかと体重をつま先の方へ移動させる」パーソナルトレーニングメニューでは、このようにやります。

体幹引き上げ(バレエ引き上げ)ドリルのための肩下げドリル、骨盤起こしドリル、そのための股関節ドリル、そのための足首ドリル、そのための足裏ドリル、すべてをつなぎ合わせるドリルなど動かせるようにするドリルをやってもらいます。最低でも15くらいのドリルをクリアーしてできあがります。

出来ない本質の概念があることを知ってください

筋トレ、インナーマッスルトレーニング、ストレッチや柔軟性、バランスという概念から切り替えて欲しいです。

脳・神経・感覚を駆使して、「あ!!こういう動かし方もあったのか」という「気づかせる」トレーニング(ドリル)へ切り替えましょう。

これが体玄塾の異次元メソッドなのです。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.02.05更新

重心移動」の指導はヨガの領域外
「右の骨盤が落ちているからあげなさい」とか、「重心をつま先へ移しなさい」などの指示をヨガの先生がしたとします。それを身体が理解できるでしょうか?

同じことをよく言われている人はできません。

このような出来ない問題は、ヨガの領域外だからです。

以前、この「ウォーキングウォッチ」の記事で「バレエの基本”肩下げ”出来ない理由」のときも、肩下げはバレエスクールの領域外ですと言いましたが、ヨガもバレエ同様です。
ではこの領域外の「重心移動」「肩下げ」などの問題をいったいどういうところで解決してくれるのでしょうか?

「バレエの基本”肩下げ”出来ない理由」は2013年4月に書きましたが、バレエだけでなく色々なダンスやスポーツで、「肩が上がる」という長年のクセでお悩みの方の問い合わせ(無料体験)が、ひと月平均約10件ありまして、全員解決済みです。ですから、ヨガでの問題も取り上げてみました。

体玄塾ではどのようなパーソナルトレーニングで解決させるのか、一例を挙げて説明します。

アシュタンガヨガの「太陽の礼拝」②のポーズで
かかと体重をつま先の方へ持ってゆくには
         
上の絵のような「足のつかみ」が出来たらいいのですが、それには股関節の特殊なストレッチで股関節のコントロールが出来るようにしてから、ドリルを積み重ねてゆきます。
上記のような順序でやりますと、長年できなかったのが通常60分もあれば出来るようになります。基本は骨格の積み上げ(引き上げ)なのです。

もうすぐソチオリンピックが始まりますが、前回の冬季オリンピックに、この足のつかみを完成させれなくて、フィギュアスケート選考までの不足点数がたったの0.175というエッジ使いの差で出場できなかったクライアントがいました。苦い思いがあります。今ならすぐできるのですが・・・。

昨年の11月にシアトルから9歳のフィギュアスケートをしている女の子が、この”つかみ”ができなく、出来るようにするため、はるばるやってきました。この時は1回のパーソナルトレーニングで余裕で出来ました。

「重心を前にして」と軽々しく言わないで欲しいです。
言葉や思いだけでは一生変わらないという事実を知ってください。
私はフィギュアスケートを観ると、いつもオリンピックに出れなかった選手のことを思い出します。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.01.31更新

太いふくらはぎ、太いもも、O脚をこの方法では改善できない現実

太いふくらはぎなど脚の形で悩んでいる方、良く聞いてください。

テレビ、書籍、インターネットなどで改善の方法とポイントを色々言っていますが、方法・ポイントに矛盾がたくさんあります。
これからその矛盾の一部を紹介します。

歩行のポイント 「正しい姿勢を保って歩きましょう」
<矛盾>
正しい姿勢がどういうものか分からないのに、正しい姿勢ができる訳がありません。姿勢が悪いから脚の形が悪くなるのですから。

猫背姿勢を良くするためのポイント 「頭を天井へ糸で引っ張られるイメージで身体を引き上げましょう」
<矛盾>
クラシックバレエでも、ほとんどの人ができない引き上げを、糸で引っ張られるイメージだけでできるわけがないでしょう。イメージで言いますと、身長を測るときに背を高くするイメージの方がまだましです。しかし、これも力みやすく本物ではありません。これはとても手間がかかります。

後ろ重心を良くするポイント 「重心を前に移動するように歩きましょう」
<矛盾>
姿勢が悪く歩き方が悪い人が、”引き上げ”よりむずかしい重心移動ができるわけがありません。

美しい歩き方のポイント 「かかと着地で膝を伸ばして・・・歩幅を広く」
<矛盾>
ん~、ブレーキをかけたら前に進みづらいではないですか、だから後ろの脚のつま先で地面を蹴らなければ前に進まないのです。それが正しいと思っているのでは?違います。このつま先で地面を蹴る、または押す行為・動作がふくらはぎを過剰に使い、太くなるのです。不自然な歩き方で美しいとは言えません。
細くしようと思って歩いて、実は歩けば歩くほど太くしているのですよ。

これらはほんの一例です。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

前へ 前へ

SEARCH



CATEGORY

CONTACTお問い合わせ

体や無料体験に関するご質問など、メールまたはお電話で承っております。

    塾長 志水博彦のウォーキングウォッチ