塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2013.08.30更新

骨盤おこしには欠かせない体幹の引き上げ感覚
骨盤おこしは美容スタイルにはもちろん欠かせませんが、ダンスやスポーツ特にスキーとボクシング(武道・格闘技も)には欠かせません。
美容面で骨盤おこしが流行っているようですが、間違った方法も多いですので気をつけてください。
骨盤が悪い意味で前傾している人、つまり出っ尻反り腰の人が骨盤おこしでそれを改善しようとしてかえってスタイルを悪くしてしまう事も多くあります。

左は出っ尻反り腰の絵ですが、大腿骨の上で骨盤(寛骨)が後ろに落ちそうになっているのを大腿直筋(ももの筋肉)と脊柱起立筋(腰の筋肉)が落ちないように骨盤を前傾させた悪い意味での骨盤前傾姿勢です。
つまり力んだ立ち方です。

右は大腿骨上に骨盤が正しく乗っていますのでスッキリ立っている感覚です。この姿勢が基本となり、股関節から上体を前傾させるのが正しい骨盤前傾です。
この骨盤前傾がスポーツに於ける動作を良くしてくれるのです。

腹直筋トレーニングとお尻締め骨盤起こしはしない方が良い
体幹をジャバラ提灯に例えて骨盤おこしを上の絵を使って説明します。
よくある間違いが左側の絵です。前傾の骨盤をおなか(腹直筋)とお尻(大殿筋)を締める方法で起こすことす。
正しくは右側の絵のように、矢印の方向へジャバラを広げる感覚にすることです。

この引き上げが出来た人に感覚を聞きますと「今までに味わったことが無い感覚」と言います。そのあとに「これ覚えられるかな」と言います。
これには全身の関節がリンクしていますので、なかなか大変ですよ。
しかし、これはまだスタートラインに立っただけです。ここから動作に入るのですから更に大変ですよ。
これまで沢山書いてきましたこのウォーキングウォッチの記事も、ほとんどがジャバラを広げる感覚(引き上げ)に関係していると言ってもよいぐらいです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.08.24更新

ただの骨盤起こしでは意味がない
重心移動という言葉が度々このウォーキングウォッチ記事に出てきますが、理想的な重心移動ができれば自動的に骨盤は起きます。
セグウェイという乗り物を想像してみて下さい。
ハワイ・オワフ島・カイルアで楽しく乗ることができます。


骨盤から上の身体が股関節に乗って移動するのが理想です。
スムーズに重心を移動させるには骨盤は起きていなければならないのです。
ただし、前に移動する時は、骨盤から上の身体が倒れないようにする前傾させる力が働かなければ、後ろに倒れようとして「ギッタンバッタン」してしまいます。
また、脛(すね)が前傾を維持できるかが決め手となります。これがなかなかできません。
こういうのを出来るように、動作の能力を高める訓練が必要なのです。
こういうことを体玄塾は日々やっているのです。

明日2013年8月25日日曜日、ボクシング界がとても注目している2つの試合があります。
柴田明雄 東洋太平洋チャンピオンvs村田諒太 ロンドン五輪金メダリスト プロデビュー戦
田口良一 日本ライトフライ級チャンピオンvs井上尚弥 日本1位 怪物と言われる新人

怪物達を迎え撃つ二人のチャンピオン両方のトレーナーがなんと同じトレーナーなのです。そして私の教え子なのです。
石原雄太君です。ボクシング選手ではなかった彼は、多くのボクシングジムを断られましたが、やっと雇ってくれたのがワタナベジムの女将さんでした。そしてここまでたどり着きました。これも動作力を信じてやってきた成果だと思います。
動作力でボクシングを変えるという夢を持って戦う明日の試合を応援してください。
(フジテレビ午後7時)

動作力:体玄塾トレーナー八巻が作った言葉です。  

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.08.09更新

役立たずの体幹トレーニング

先日あるテレビ番組 で、姿勢壁チェックの立ち位置から片脚を上げれるかというのをやっていました。
これはゆがみのチェックだそうです。
上げれない人はゆがみがあり、それは体幹が弱いからだそうです。

体玄塾のグループレッスンクラスで同じ事をやってもらいました。
高齢者もゆがみがある人もいる8人のクラスですが、全員できました。
ゆがみや体幹が弱いから上げれないというにはあてはまらないようです。

上げれない原因は、体幹と股関節の使い方にあります。
腿を上げる時、腿と骨盤部の重さとのバランスを取ろうとして、骨盤の部分を後ろにズラス(お尻を引く)癖のある人が多くいます。お尻の後ろに壁があったらお尻を引けないからその人の腿は上がらないというわけです。

すなはち、体幹は強くするトレーニングの前に適切に動けるようにする訓練が必要なのです。
体幹に限らずすべてに当てはまります。

このような適切な訓練を常日頃からグループレッスンクラスのメンバーはやっていたので出来たのです。
姿勢を良くしたい、下腹を引っこめたい、脚を細くしたいと思うなら、適切に動けるようにする訓練をすることから始めましょう。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.07.31更新

太い腿(もも)もポッコリおなかも
          体幹の崩れから

落ちたヒップや出っ張った太もも、緩んだ下腹部は単なる筋トレでは改善できません。
ヒップは力んで下がり、腿は筋肉で更にボリュウムアップし、下腹部はちょっと気を抜くとポッコリ出てしまいます。
原因が「筋肉が弱い」という理由ではないからです。
下の絵で説明します。
            
Aの姿勢を積木で表現するとBのようになります。
前回の記事で書きました落ちている膝、ズレている膝と同じような姿勢です。膝ばかりでなく体幹(胴体)もBのようにズレて落ちたり倒れたりしているのです。これにより、これ以上崩れないように頑張ったヒップや腿は太くなり、あきらめた下っ腹は緩んでしまった結果こうなのです。

この体がズレたような不良姿勢は、25個の骨で構成されている背骨がズレ落ちるようにしてできます。ですからただ筋トレしても改善しないのです。
中には悪化させる筋トレ(体幹トレ)もありますので注意してください。
ズレたところを戻すような動作力とでも言いましょうか、骨を正しく動かす能力をつけましょう。
参考レッグプッシュアップ←クリック

体玄塾ではこの動作力を付けるマシーンを手づくり(マシーン改造)しています。

無料で体験できます。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.07.25更新

なぜ膝が綺麗に伸びないのか深い訳があります
バレエでは「肩を上げないで」「腕をさげないで」など肩に関する注意が多いようですが、膝に関する注意事項も多いようです。
「膝を真っ直ぐ伸ばして」とか「膝が落ちている!あげて~」などです。
注意はされますが、どうすれば解決改善するかの指導はなされていないようです。他のダンスやスポーツの現場でも指摘はされますが解決改善策はほとんどないのが現状です。

この絵は実際のパーソナルレッスン(パーソナルトレーニング)の時に体玄塾のホワイトボードに書いて説明したものです。
膝が曲がっているように見えたり、膝が落ちているように見えたりしているのは、大腿骨(モモの骨)と脛骨(すね)が膝の関節でズレているからなのです。
なぜズレるのか?
それは膝裏を伸ばすからです。そのようにやると、足首の角度を直角より広げる、つまり脛骨(すね)を後ろへ膝からズラしてしまうのです。これを「過伸展」と言います。このような膝を「反張膝(はんちょうひざ)」と呼びます。
なぜ過伸展させるのか?
それは真っ直ぐ立とうとして、引き上げようとして、肩を下げようとして、アンデオールしようとして膝を力ませてしまうのです。(実際はふくらはぎと腿上部を力ませています。)
正しい引き上げができないからです。普段の姿勢も悪いのです。
今回の引き上げの感覚は、胸のマンゴーを開き、お腹のマンゴーは開かないようにイメージして、胸椎を引き伸ばし、股関節を伸展させ、仙骨を前方へズラすようにと指示しました。
これらの一連の動作の一つ一つは、事前にドリルでできるようにしてありますので、こういう指示が可能なのです。
正しい膝の伸展(伸ばし方)は下記の絵のように指導します。
             
立っている時の膝の伸ばし方は、Bの脛骨(すね)上で大腿骨を動かすのですが、反張膝の場合はAのように大腿骨を固定したようにして、脛骨を矢印の方向へ動かすドリルをします。そうすれば、膝はO脚やX脚でなければ真っ直ぐになります。
しかし、このドリルをする時も「引き上げ」が不可欠なのです。
色々訳があって膝が伸びないないのを、「膝が落ちている」と怒鳴られても無理でしょう。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.07.18更新

東京東中野 体玄塾の前肩矯正、その発想はちょっと違う
肩の位置を矯正しても無駄ですよ、その訳は・・・
下の絵を見てください。
Aが典型的な「前肩」ですが、一般的には「猫背」「骨盤後傾」などと言われている姿勢でもあります。
この背骨・骨盤の位置で肩を後方へ動かそうとしても動きません。
そこでBのように、胸を突き出してはじめて肩を後ろに動かすことができるのですが、ちょっとマッタ!!
そのBの姿勢は、「でっ尻・反り腰」ではないですか。
このウォーキングヲォッチで以前紹介しました「勘違いの良い姿勢」でもあります。最近流行の「骨盤起こしエクササイズ」もBのようにならないように注意してください。
 

正しくは、こうです。

C の絵のように肩を動かすのではなく、胴体(背骨)を良い位置に動かすのです。
背骨を生理的(自然な)弯曲にすることなのです。
バレエを習っている人がなかなか出来ない、あの「引き上げ」をすればいいのです。
これまでもバレエの「引き上げ」について何度も書いてきましたが、全身が関与していて、また間違った感覚や考え方が壁となって、なかなか出来ないのが「引き上げ」なのです。
安易な考え方や発想では姿勢の改善・矯正はできないのです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.07.09更新

        

「正しく立つ・歩くでスキーが変わる」という記事が

スキーグラフィックに掲載されました

記事を書きましたのは、体玄塾トレーナーの八巻稔秀です。
スキーをする方にとっては、これまでどうしてもできなかったことが、なぜできないのか、どうすればできるようになるのかをイラスト写真いっぱいの20ページの特集で紹介されています。
スキーをしない方でも、姿勢・歩き方、他のスポーツ、ダンスの基本トレーニングの参考にとてもなる記事になっています。
これまでこの体玄塾のウエブサイトでは、あえて紹介しなかった中心的なドリル(トレーニング)も掲載されています。
特に「姿勢維持トレーニング」は必見です。(スキーグラフィックを購入して見てね)
このトレーニングは、チーフカイロプラクターの岡田(体玄塾スキー・モーグル部監督兼主将)が特に推奨するトレーニングです。

                 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.07.03更新

姿勢センサーと修正の能力向上が姿勢改善(姿勢矯正)の決め手

前回の記事では、「骨の位置などを察知するセンサーによって動く身体づくりが姿勢改善です。」と紹介しましたが、今回はどうすればセンサーによって身体が動くのかを簡単に説明します。

              

上記の絵は背骨に見立てた積木をイメージして描きました。積木と積木の間にはゴムみたいな物が挟まってくっ付いていると思ってください。
左側の絵ですが、一番下の積木を右へ傾けるとその上は右へずり落ちそうになります。一番上の大きなブロックは床と平行になるように無理やりしました。人の身体では、耳の奥の内耳に平衡感覚を司る三半規管が作動して、体が傾くと頭を水平に保とうとして上の左絵のようになります。一時的に傾いた場合はこれでいいのですが、いつも傾いていると、右へずり落ちていることも傾いていることもセンサーがボケてわからなくなり、歪んだままになってしまうのです。
これを改善させるには、
カイロプラクティックや特殊なストレッチなどで、一度正しく積み上げます。(矯正)
それから、右側の絵のようにブロックを落とさないような感覚で注意しながら傾ける訓練をします。三半規管へは「今はわざと傾けているのだよ」と傾きを納得させて行います。

ところでどうすれば傾けたときに、ブロックを落とさないような感覚になれるのか、それはバレエの引き上げができればその感覚になれます。これまでも何度かバレエの引き上げについての記事も書きましたが、残念ながらこれはバレエスクールでもなかなか教えきれないほどむつかしいのです。
積み上げるにもトレーナーの精密な目と手の感覚が不可欠です。その技術は体験するのが早道です。

体玄塾のDVD CMMエクササイズ「美しい姿勢と歩き方」でも紹介しています。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.06.27更新

筋肉の強化とストレッチで姿勢改善できるのか

  「肩の高さが左右違う」とか「骨盤がズレている」とか「右足が左足に比べ外に向いている」などの自覚や指摘を受け、それは「何筋が弱く何筋が硬い」、「どこどこの筋肉を偏って使っている」 からなどの原因の説明を受けるということは、姿勢改善トレーニングに際してのよくあるパターンです。
更に原因として、「脚の組み方がいつも同じだから」「腰を丸めて座っているから」もよく耳にします。
これも筋肉のせいにされてしまいます。
筋肉の強化とストレッチで改善できるのでしょうか?

骨格の正しい積み上がり(良い姿勢)が生活習慣や作業により崩され続け、感覚(位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚)が誤作動を起こしているのが悪い姿勢なのです。
正しい骨の位置や崩れそうな骨格を察知するセンサー、センサーによって動く
身体になるよう能力の強化こそが、姿勢改善トレーニングなのです。

つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2013.06.20更新

変わる実感を重ねることで
姿勢やスポーツパフォーマンスは改善される


筋力や柔軟性も必要ですが、感覚を変えることが最優先です。

例えばバイクやスキーで右ターンが苦手な人の場合はこうです。

しかし、このような姿勢の人が、左側の体幹が弱いからといってただ鍛えても、右側の体幹が縮んでいるからといってただストレッチしても突っ込めないという改善はできません。また、右へ体幹が落ちている姿勢も改善できません。
体は全身が繋がっていまして、そこを考慮した方法でなければ「変わった」という実感は特に得られません。
体玄塾が試行錯誤してやっとあみだしたこの方法でなければという方法がありまして、新感覚の実感を得られるドリルを積み上げるという改善法です。バレエの「引き上げ」もこれで改善します。

「こうやって動くのか」という実感を確かめながら実感を重ねてゆくことで、スキーのターンも格段に上達するのです。
これは楽しいですよ!

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

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