塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2014.07.24更新

体重の移動が分かりやすい階段でバレエ・ダンスもスキルアップ

階段上りは運動量も結構あるのですが、動作改善にも効果があります。しかし、ウォーキングウォッチャーの私としては、階段をスムーズに上っている人を見かけません。
運動量:神奈川県体育課の記事

階段は体重を左右左右と確実に移動しながら上るとスムーズに上がれます。そればかりでなく、姿勢も良くなり特にヒップアップ効果があります。
ただし、今から説明することが出来たらの話です。
バレエで膝が曲がると指摘された方も同様です。

膝は股関節で伸ばす
絵の矢印で示したように、モモを膝から矢印の方へ動かすように上ります。
つまり膝から下を固定して、股関節を伸展(真っ直ぐする)しながら上るのです。その間、反対側の脚はぶら下げているような感じです。丸で囲んだつま先も大事です。指の腹も使って体を支えて下さい。これが膝から下を固定することにつながります。
そうしますと、全身が良く伸びる感じ(背骨が押し上げられる感じ)になるはずです。ですから姿勢が良くなるという訳です。お尻も背骨で引き上げられ、ヒップアップという訳です。
しっかり身体が伸びてから(昇りきってから)ぶらさげていた足を次のステップに着きますと、右3番目の絵Aのようになります。
上るための筋群がAで伸ばされ、自動的に収縮し、また股関節が伸ばされ、膝が伸び、次のステップへスムーズに移動できるということです。
しかし、理屈は分かったとしても出来ないと思います。
直接体玄塾で習ってみてください。


 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.07.13更新

本当はバレエの基本姿勢が悪いから膝が曲がる
バレエばかりでなく、ハイヒールを履いたとき膝が曲がるのも、理由は同じです。バレエの動作・姿勢改善の専門家も最近は出てきているようです。その専門家たちが、足・足首の使い方が悪いから膝が曲がると指摘しています。(青線の丸で囲んだトーシューズの立ち方)
確かに膝を曲げないと立てません。しかし、それだけでしょうか?
                

もし、この足首の角度にヒールという支えがあったら、膝は伸ばしてたてるはずです。
これがハイヒールです。しかし、ヒールがあっても右の絵のように膝が曲がる人もたくさんいます。ということは、足・足首のせいばかりではないということになります。
Bを見て下さい。
つま先の上に垂直に引いた赤い線は、横から立ち姿勢を見たときの骨が積み上がる線です。その線からすると、Bは後ろへ倒れてしまう立ち方になります。一方、AとCは姿勢は悪いが立てています。
Aを見て下さい、足・足首は正しいですが膝が曲がってしまっています。
Aは出っ尻反り腰のため膝をまげて前後のバランスを取っています。膝曲げは必然となっているわけです。
Cは猫背・前肩のため膝と足首で前後のバランスを取っています。これも膝曲げは必然となります。
従って原因は悪い姿勢となるわけです。

対策は?
膝は背骨と股関節で伸ばす
このウォーキングウォッチをいつも見て下さっている方ならお分かりですよね。
問題は全身にあります。特に肩下げ、引き上げ、アンデオールを正しくやることです。
前々回でも書きましたが、「こうあるべき」を誤っているから、「肩下げ、引き上げ、アンデオール」が上手くできないということでしたね。

膝が曲がる理由は色々あるという訳で、膝は簡単には伸びません。
何事も本質から改善しましょう。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.07.02更新

脚の上に体幹を乗せるという発想のもとにトレーニングしよう
体幹と肩は深く関わっていると前々回の記事で紹介しましたが、股関節も深く関わっています。
体幹は脚の上に乗っかっているという発想にしてみてください。
例えばお尻(臀筋)やもも(この場合は四頭筋の中の大腿直筋)の筋肉は、立っているときはほとんど力は入っていません。しかし、体幹が前に倒れ脚の上に正しく乗っていないときは臀筋が緊張し、逆は大腿直筋が緊張して倒れないようにしようと体が勝手にします。

ストレッチ・マッサージも注意しよう
上記のような状態を続けていて筋肉が硬くなりストレッチや鍼・マッサージをしたとします。
それは無駄だと思います。
筋肉が硬くなるのは、体幹が荷崩れをしたようにして脚の上に上手く乗っていない、つまり正しく立てていないからです。
問題の本質にあたる荷崩れを改善しなければその症状は改善されないのです。
ストレッチなどをやりすぎて、筋の弾力性を損なえば、もっとややこしくなります。そんなストレッチになっていませんか?

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.06.23更新

「こうあるべき」を誤って良くならない姿勢出っ尻反り腰
姿勢を良くしようと思ってやっている事が間違っていたり、また姿勢に対する考え方自体が間違っていたなら、姿勢は決して良くなりません。しかし、ほとんどの人が間違っています。たぶんあなたもです。

例えば、バレエの先生が、生徒の骨盤をおこさせようとして「お尻を締めて」と言ったとします。
緩んでいるお尻を直接締めるという考え方が間違っています。
お尻が緩んでいるのは本人が緩めていたり、だらしないからではありません。先生は叱らないで下さい。
お尻が緩むのは、緩まざるを得ない骨格の状態にあるからです。つまりお尻を緩め、骨盤を前に倒していかなければ立ってられない骨の積み上がり状態だからなのです。

「何故そうなるのか」という考え方にならなければ問題は解決しません。
ですから、考え方から見直しましょう。
身体操作が出来ないのは、体幹が弱いから、インナーマッスルが弱いからのせいにしないでください
下の絵でもう少し説明しましょう。


臀筋や腹筋で骨盤を起こそうとしてはいけません
そもそも、腿(大腿骨)より骨盤が後ろにある人は、後ろへひっくり返らないように骨盤をそのすぐ上のブロックごと前へ傾斜させます。骨盤を傾斜させる筋肉が赤の矢印で示した腰の筋肉、脊柱起立筋です。もうひとつ腿の筋肉大腿直筋もひっくり返らないように関わっています。これが出っ尻反り腰の正体です。

改善方法として一般的には脊柱起立筋の反対側の腹直筋と、大腿直筋の反対側の臀筋とハムストリングスを使うようトレーニングや指示をします。それが「お尻を締めて」と「お腹を締めて」という指示になる訳です。
これが間違いなのです。指導者も含めてほとんどの人が間違えているという訳です。

原因は何でしたか?
「腿(大腿骨)より骨盤が後ろにある」でしたよね。
何故そうなるのかについては直接体玄塾にきて尋ねてください。

改善方法はかなり複雑ですが、ここで一部を紹介します。
腿に対して骨盤を前へ動かせたら改善です。
しかし、ほとんどの人はこうしようとしてまた間違ったことをしてしまいますよ。骨盤後傾になってしまいますよ。
骨格全体の中の骨盤・股関節ですから、全体との協調が大切です。
肩下げ、引き上げ、アンデオール、膝の引き上げ、足アーチすべて同時に出来ますと改善されます。
今月は、福岡、京都、大阪、宮城、米国からも来て下さって集中的にレッスンを受けて頂きました。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.06.13更新

体幹トレーニングをいくらしても肩が下がらなければパフォーマンスは何も変わらない
 
体玄塾の門を叩かれる人の多くは、肩に関係する問題と、体幹に関わる問題で困っている人達です。
バレエを3歳から約15年習っているのに、未だに姿勢のことや腕・肩の動きのことでいつも注意を受けているような人達です。これが改善されなければパフォーマンスは上がりません。
ダンスやバレエだけではなく、テニスやゴルフ他スポーツ全般でもこのような注意を受けている人が多いのです。

肩が良い位置になければ、背骨が正しく伸びません。
背骨が正しく伸びなければ胸郭(肋骨の籠)が変形したままになります。
胸郭が変形したままでは、理想な体幹とは言えません。体幹トレーニングでは解決しません。反った腰、出っ張ったお腹を腹筋で戻そうとしても戻りません。
背骨と肋骨を正しい位置へ戻さなければ解決しません。
そして胸郭と関係が深いのが、肩甲骨と鎖骨と上腕骨で構成されたなのです。
この関係はまた機会がありましたら紹介します。

さあ、肩下げと大きく関わるこんな所、知っていましたか?

肘です。
腕の力が抜けなければ、自然には肩は下がりません。そうでなければ力んだ肩下げになります。
腕の力の抜き方ですが、肘まわりの筋肉のこりをなくすことです。これだけではありませんが、かなり大きく関わっています。凝っているところを探して、特に下に描いた赤い丸のところをほぐしてみて下さい。
上手くいきますと、腕が伸びたように感じます。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.06.03更新

撓(しな)らせる体幹をめざそう

姿勢・動作を改善させるためには、神経と筋肉の協調性や、筋肉間の協調性を高めなければなりません。
体幹トレーニングは脚と体幹と腕の協調性を高めるため、下肢と上肢(脚と腕)の間にある体幹のキープ能力、リカバリー能力、コントロール能力などのバランス能力を高めるトレーニングなのです。
 
 ところが、よくみかける体幹トレーニングは、右の絵のような体幹の筋肉の強化だけを目的としているトレーニングにしか思えません。
ポーズを静止させた、役に立たない腹筋強化をしているようにしかみえません。
インターネットで体幹トレーニングを検索すると腐るほどあります。

特にベリーダンスでは逆効果でしょう。
 
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image2  この本は約10年前に知り合いが譲ってくれた物です。
小林敬和(こばやしひろかず)先生が1994年にドイツからスタビライゼイション・ドリルを日本に持ち込み、スタビライゼーション・トレーニングという名称で紹介され、本にしたものです。
おそらくこの理論や方法を基に体幹トレーニングが日本に広まっていったのではないでしょうか?
この本では沢山のドリルが紹介されています。
 
 モデルはなんと、武井壮さんです。
今ではタレントですが、当時は日本を代表する陸上十種競技のトップ選手でした。
武井壮さんは中央学院大学陸上部に所属していましたが、体玄塾スタッフの一人が偶然同じ部に所属していました。

体幹トレーニングは静止ばかりではなく、ダイナミックに動かしたり、反動を使ったり、最大筋力を発揮させたりしなければ効果は出ません。
 
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image4  左のこれは、体玄塾チーフカイロプラクターによるヒューマンフラッグという半端じゃない筋力と、思うように体幹を動かす能力がなければできない技です。
彼はスキー・モーグルのためにやっています。
身体を思うように動かせるようにするための症状に合わせた体玄塾オリジナル体幹トレーニングが、ダンスパフォーマンスを良くしてくれますよ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.05.24更新

深炒り焙煎と浅炒り焙煎、カフェインが多いのはどちら?

深炒りの代表格がエスプレッソで、浅炒りではアメリカンでしょう。
アメリカンコーヒーを濃度が薄いコーヒーと思っていた方、今日から改めて下さい。
浅炒りのコーヒーを普通の濃度で入れたコーヒーがアメリカンなのです。
浅炒りのためコーヒーの色が薄いので、濃度も薄いと思われがちなのですが、コーヒー豆はケチっていません。
さあ、深炒りと浅炒り、どちらがカフェインが多いのでしょうか?
       浅炒り←  

答え 浅炒り

従って、アメリカンはカフェインが多いということになりますね。
逆に目が覚めそうなエスプレッソは、カフェインが少ないのです。
アメリカ人はアメリカンコーヒーを朝飲んで、カフェイン効果によって目を覚まさせて出勤をするのです。

ヨーロッパで多いのはエスプレッソタイプです。
しかし、北米発祥の日本でもチェーン展開している有名なあのS.バックコーヒーは、エスプレッソタイプにミルクを入れた商品が多いので、朝向きではなく夜向きなのです。

体脂肪燃焼に効果的な、カフェインがタップリ入った、しかも量もタップリのアメリカンを、毎朝飲んでいるアメリカ人に肥満体形の人が多いのはなぜでしょうか?

体脂肪を燃やしやすいとか、体脂肪を分解しやすいというセールストークには気をつけましょう。

”社会が信じる基準とは絶対的な真理ではなく、みんなが広く認めている旧来の風習である”デカルト

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.05.07更新

腕は曲げたり伸ばしたりしない!飛ばすべし!!

社交ダンスでの「重み」についての記事を前々回書きましたが、今回は腕の重さを感じとることについてです。

腕をおもりとして振り回せたら、鋭いスイングができます。ですから最近はテニスでも「腕の重さを感じる」というようなことを言っているようです。
当塾にテニス動作改善で通う中学生が、「腕の重さを感じるように」とコーチから言われて来ましたので、感じるようにパーソナルトレーニングしました。30分で完璧にできあがりました。
コーチはこのような「腕の重さを感じる」などの感覚を最近はアドバイスしているようですが、アドバイスで終わり、どうすればそんな感覚になれるかのコーチングはできないようです。

理想を伝えただけでは何もかわりません。

感覚を具体的にドリルとして組み立てなければ改善はできません。

もちろん、インナーマッスルとか体幹とか筋力とかの鍛える問題ではありません。

動作改善は、どの感覚と、どの感覚をブレンドしたら望んでいる新しい感覚ができるかを知り、感覚をたどって行き着くことです。
三節こん
腕の重さを感じるには、腕の筋肉を意識しないことです。

たとえば、腕が骨でできた三節こんをイメージして脱力させた腕を誰かに持ち上げてもらい、持ち上げた人が重いと感じられたら成功です。体重60キロの人で4キロ近くあります。

ただし、その前に肩周りを上手くほぐす必要があります。むずかしいですよ。
腕の重さを感じることができたとしても、その三節こんを上手く振り回すことができなければ使い物になりません。

つまり、全身の動作(重心移動とか胸郭の回旋とか)を改善する必要があるという訳です。




投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.30更新

姿勢・動作改善には欠かせない腕の脱力

肩の力を抜くには、腕をぶら下げるのが一番です。
しかし、つり革につかまっても肩の力が抜けない人はたくさんいます。
肩の力を抜くには、輪っかに指を引っかけ、身長を高くするように背骨を伸ばしますと、肩は脱力するはずです。
それでも力が抜けない人もいますが、もしかして物事を他人に任せる事ができない性格かもしれません。

出来たとしまして、次は腕をぶらぶら揺らして下さい。
「何回?どれくらい?」と回数を聞く人もいますが、そういう性格の人も力が抜けないかもしれません。
肩の力が抜けたという感覚を味あう程度です。
後はドスンと腕を下すだけです。

勇気がある人は次も試してみて下さい。
電車やバスが減速するとき減速に合わせて絵のように半歩前進して、脱力した腕・肩で胸のストレッチをしてみて下さい。
このように準備をして歩きますと、肩の力が抜けるかもしれません。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.04.24更新

WBC世界バンタム級タイトルマッチでみせた山中の美しいムーブメント
日経新聞より
最近このウォーキングウォッチの記事は、バレエやダンスの動作に関することが多いのですが、本当はボクシングをパーソナルトレーニングする方が得意です。しかしボクシングは極限の操作性が要求される最も難しいスポーツですので、結果が出るまで3~7年かかってしまいます。ですから、理論を読んでも何にも変わらないと思って書いていませんでしたが、この昨日行われた山中選手のボディー打ちをみて書きたくなりました。
2008年6月日本武道館で行われたS・フェザー級世界タイトルマッチ エドウイン・バレロ対嶋田雄大の4ラウンドゴング間際に、バレロが嶋田さんに放った強烈華麗なパンチをこの写真で思い出しました。
私が嶋田さんにパーソナルトレーニングで指導していたボディーの打ち方を、相手のバレロの方が打ってきたのです。サウスポーのバレロと中山のこのパンチがダブりました。

顔面と見せかけて、体ごと落ちてゆくフォークボールのようなパンチです。
肩と拳の高さが揃って、体重が拳に良く乗っています。
打つ感覚は、「腕を大砲の弾のように打ち出す」です。
右腕はリラックスしたままです。引きません。
この動作はすべてのスポーツに通じる動作です。
体玄塾に来て頂ければ、私がデモンストレーションしてみせます。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

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