塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2015.12.07更新

背骨が一番大事という考え方
今までの話の流れ
改善で大事なことは考え方⇒例えばO脚、O脚の人は内転筋が弱い⇒内転筋に効くスクワットがある⇒ちょっと待った!内転筋が弱くなった原因究明が先でしょう⇒原因は姿勢の悪化による連鎖⇒内転筋が強くなってもO脚は改善しない⇒スクワットで内転筋を鍛えても面倒になるだけ
ということでした。

背骨が整っていればスクワットを習っても上手にできるでしょうし、一生懸命スクワットをする必要もないとおもいます。
姿勢や動作が整っていて日常的に階段や坂道を上り降りしていますと、生活に必要な筋力は維持できると思います。 
そうしますと姿勢や動作の考え方もよく吟味した方が良いでしょう。
              
日常の何気ない習慣が、背骨を頭上から押し曲げたような骨格にし、姿勢と歩行を崩し、内転筋も力を発揮することができず、内転筋は意志とは反し、ルーズになってゆくのです。


姿勢や動作についての考え方を誤りますと、努力がすべて水の泡になるということです。

O脚改善しかり姿勢改善は全身のつながりからみたち密なプラン・ドゥー・チェック・アクションでなければならないのです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.12.02更新

 姿勢悪化の連鎖で内転筋は弱くなる

前回のつづきです。
内転筋を直接鍛えてもO脚は改善しませんと前回申し上げました。
その訳はこうです。

これはO脚の代表的な歩き姿勢です。
このような姿勢である限り、内転筋は弱くなります。
歩行では必ず一本の脚で立つことになります。
そのような片脚状態で内転筋が収縮すれば、更に体は傾き歩けないというわけです。
ですから内転筋を両足スクワットで鍛えても無駄ですと言いたいのです。
内転筋がゆるむと表現しましたが、ルーズと表現した方が感覚的に合っていると思います。
O脚対策は次回です。
つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.11.30更新

 ウォーキングウォッチ愛読者様

更新を長い間中断しまして大変失礼しました。

猫背やO脚、歩き方の改善が殺到いたしまして、時間が取れなかったという言い訳です。

「書きたい、でも忙しくて時間がないから書けない。」

という出来ない発想から「忙しくて時間がない、でも書く」という出来る発想へ変えました。

姿勢、歩き方、動き方の改善に前向きの人達が本当に改善できますようにアドバイスをしてゆきます。

さて改善にとって大事なのはなんでしょうか?
改善にとって一番大事なのは考え方です。

ウェブやテレビ、雑誌などでよく紹介されている考え方では改善はできないようです。

例えばO脚用のスクワットですが、ほとんどが次のような理由で指導されますが、考えが足りません。

O脚を治すための筋トレの仕方

「O脚の方は、ふとももの内側の「内転筋」が弱っていることが多いです。
内転筋は、筋トレによって鍛えることができます。

 内転筋のトレーニング方法をご紹介します。

内転筋にはスクワットが効く!

スクワットは、脚の内側の筋肉を鍛えるのに効果的です。
正しいスクワットの手順を確認しながら行いましょう。」

 

スクワットの手順はいいのですが、なぜ内転筋が弱ったのでしょうか?

鍛えたら内転筋が弱った原因は解決できるのでしょうか?

解決できません。従ってO脚は改善しません。かえってややこしくなります。

つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.09.19更新

 レッグカールマシーンの使用は要注意

この本を友人が10年前に「志水さんと同じようなことを言っている本がある」と言って私にプレゼントしてくれました。
知る人ぞ知る高岡英夫さんの動きに関する著書です。
なぜ今頃になってこの本のことで記事を書くかと言いますと、股関節の使い方が悪いという人が非常に多いのでこの本を参考にして股関節づかいを少し説明します。
この本にはサッカーのシュートのとき、よくみかけるボールがゴールポストの上を飛んで行くあのがっかりするシーンことについて『スポーツマンとして「使えない」身体とは』ということが第1章に書かれています。
”軸脚の膝が曲がりながらボールを蹴ると腰が後ろに落ちているのでボールの下を蹴りあげることになるため、ボールは力なく浮き上がってしまいます。腰が落ちないようにするには、ハムストリングスというもも裏の筋肉が、股関節まわりで強烈に収縮しなければなりません。
蹴るためには、ハムストリングスが重要なのですが、ハムストリングスを膝関節まわりで使うクセがあると、スポーツではかえって「使えない」身体になってしまうのです。
ですからレッグカールマシーンは厳重な注意が必要なのです。”

膝曲げにはふくらはぎこと腓腹筋も関与しますよ

この本は体玄塾で筋肉の所在を分かって頂くため説明に使うものです。
筋肉で日本では最も著名な石井直方東京大学大学院教授監修の本です。
膝の曲げ方で気になっているところがありますので紹介します。
165ページ膝の関節可動域運動


膝屈曲(曲げ)の関与筋
大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋
と書いてあり、これらがハムストリングスです。
この絵をみると足首がリラックスしていませんので腓腹筋も関与していますが、この筋肉のしくみ・はたらき事典には載っていません。
足首をリラックスさせた絵に変えたほうが良いと思います。
膝を曲げるために腓腹筋が使われることもあります。使っているかの判断は足首と腓腹筋の緊張(力こぶが出ているか)で見分けます。詳しくは体玄塾の無料体験で。

高岡さんの著書にも膝関節まわりのハムストリングスを使うくせが良くないと書いてありましたが、ハムストリングスばかりではなく、ふくらはぎこと腓腹筋の使い方も良くないのではないでしょうか。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.06.10更新

     

脚を使う意識は力みを生む

脚を使えと言うコーチがいますが、脚を意識すれば上半身がおろそかになります。すると上半身も意識しなければならなくなり、意識は力みになります。脚を使う、つまり地面反力を使う。踏み込んでしまう。踏み込むという思いは、地面反力を使うのとは違います。

実は、体幹を弓のようにしならせ飛ばす方向へ胸郭を跳ね上げ回転させることが、地面反力を使う、脚を使うなのです。

力まないためには無意識に、つまり自動的に動くようにすることです。

それには背骨が右絵の胸郭のように、弓反りになるような身体使いをできるようにすることです。踏み込みはダメです。右脇腹また右体側を縮める感じもダメです。あくまでも胸郭を跳ね上げるです。これをするためのドリルが必要ですがね。


ストレッチで背骨を柔らかくするだけではかえって悪くなります。また普通の筋トレで反るようにしても悪くなるだけです。

体幹が回転して水平移動する背骨使い股関節使いを習得すればできます。
参考http://www.taigenjuku.com/menu02/004/

ゴルフやテニスで、間違った体幹の反らしや捻りをする身体づかいをしますと、腰痛になったりしますので注意しましょう。
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.05.15更新

 注意すべきストレッチがたくさんあることを知るべき
あたりまえと思っていることが実は改善を阻害しているということが多いように感じます。
常識を疑えというような書籍もあるぐらいあたりまえと思っていることは疑った方が良さそうです。

前肩や猫背の人がよくやる下の絵のようなストレッチも疑った方がいいですよ。

どこがいけないのか?

小円筋など上腕骨を内旋・内転させる筋肉を硬くさせる体操になっているからです。

上腕骨を内旋・内転させる筋肉が硬くなると外旋・外転の動きが悪くなります。
そうなると、腕がスムーズに出なくなります。

パソコンなどを操作するときに腕と肩甲骨の間が自由に広がる必要がありますが、小円筋などが硬くなるとそこが自由に広がらなくなります。
そこが広がらないと、腕を前へ伸ばすとき、肩甲骨も腕と一緒に出る習慣になります。
肩甲骨(肩)がこのようにして前に出っ張り前肩となるのです。

前肩を改善させるつもりでやっているストレッチが良いどころか悪化させていたとは、残念ですね。

このようにストレッチにも弊害がたくさんありますのでご注意を。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.04.21更新

 アンデ(ターン)オール(アウト)の感覚から抜け出しましょう。
アンデオールまたはターンナウト(ターン・アウト)などの外へのイメージから抜け出しましょう。
発想を変えましょう。
前モモを外に回すのではなく、裏モモを内に回しましょう。
裏モモのアンディダン(内回し)をする感覚にしましょう。
新アンデオール感覚
出っ尻反り腰の反り腰は出っ尻が引き起こしていると思ってください。 

出っ尻は、お尻を突き出した骨盤前傾です。

アンデオールの仕方が悪いと骨盤前傾を引き起こします。

骨盤前傾は骨盤を無理に起こさないで下さい。  参考出っ尻誤った改善法

出っ尻の人が骨盤起こしをしますと、お尻が下がります。そうなると股関節まわりが窮屈になり、出来ないアンデオールが益々できなくなります。すると「アンデオールが出来ていない」と指摘され、アンデオールを一生懸命やろうとして、骨盤前傾によるアンデオールになり、益々
出っ尻反り腰が悪化します。こうして負のスパイラルに陥ってしまいます。骨盤を起こすには、引上げることです。引き上げが出来ないからアンデオールが出来ないことになります。
出っ尻反り腰を何度指摘しても治らないバレエの生徒にあきらめているバレエの先生も多いのではないのでしょうか。

即刻頭を切り替えましょう。

簡単ではないですが裏モモのアンディダンへ感覚を切り替えましょう。

骨盤起こし(骨盤を立てる感覚)も頭の切り替えが必要かもしれません。反張膝の人は骨盤が立っていませんので、引上げができていません。

本物の引き上げが骨盤を起こし、反張膝も改善させます。そのためには引き上げの考え方を切り替える必要があると思います。そして具体的な対策がなくてはなりません。首の付け根から左右の仙腸関節への直線を閉じるような感覚、軸をほそくする、などの抽象的な指導方法では対策にはなりません。大腰筋の使い方、仙結節靭帯の伸ばし方、肋骨の動かし方、首の起こし方などまだまだありますが、とても動かしづらいところを動かせるよう特訓が必要です。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.03.29更新

 正しいと信じてている思い込みがスタイルやパフォーマンスを悪くする

このウォーキングウォッチの前回で紹介しました新聞の記事にも、この思い込みがありましたよ。

「親指に力を入れてグイット蹴りだす」と書いてありました。   新聞ですので信じてしまうでしょうね。

正しい歩き方の書籍をたくさん出している人の「正しい姿勢で歩けているかをチェック」の項目にもありましたよ。

「親指の腹で地面を蹴る」 
「ふくらはぎを意識して歩く」     と書いてありました。     本に書いてあったりテレビで放送されますとみんな信じてしまうでしょうね。

しかし、この行為は進みづらいために行う力んだ効率が悪い歩行の行為(動作)です。
下の絵でどのように効率が悪いか説明しましょう。
  
生理的に正常な姿勢の重心線                 一見正しくみえる悪い歩行

重心線とは重心から地面に対して垂直に引いた線のことです。右側の絵の赤い丸が重心とした場合の黒い線のことです。
体軸というのもありまして、地面に接しているところ(左足)と重心(赤丸)を結んだ線を体軸と言います。青い線のことです。
もし静止しているとして右側の悪い歩行の絵でみますと、右脚つまり後ろの足の支えがなかったら後ろへ倒れます。前へ進もうとしても左脚単独では進めませんので右脚の補助が不可欠になります。
その右脚の補助がスタイルやパフォーマンスにとって問題なのです。

問題とは「親指に力を入れてグイット蹴りだす」や 「ふくらはぎを意識して歩く」   という余計なこと(動作)をしなければならなくなるということです。
絵で描くといかにも細い美脚で表現できますのでごまかされてしまいますが、このような歩き方ですとぶっ太いふくらはぎにきっとなります。
他にも膝下O脚、ぽっこりお腹、猫背などにもなるかもしれません。
一見正しくみえる悪い歩行

効率がいい歩き方とは、前のほうの脚単独で前進できる体勢での歩きなのです。
つまり体軸と重心軸を左の正常な姿勢のように前側の脚に重ねるようにするのです。
とても難しい動作ですが、体玄塾ではそのような歩きになるように誰でもできるように確立されたドリルとして用意していますのでyou can do itです。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.03.10更新

 間違ったアンデオール(股関節使い)が外反母趾にもなる

近頃やっと日経新聞にも「外反母趾改善には歩き方の矯正も必要だ」というような記事が出始めました。


しかし、歩き方や姿勢が原因ということは一言も書いてありません。

「様々な原因で種子骨の働きが損なわれると、歩く機能に支障をきたす。」と原因については書いてありました。
「典型的な例がハイヒールを履く女性に多くみられるといわれる外反母趾」と外反母趾の原因を未だにハイヒールだと書かれていました。
前回の体形・骨格が崩れる歩き方前々回の身体操作の誤作動の記事でも紹介しましたが、外反母趾などの足のトラブルはトレンデレンブルグなどの骨格が崩れた歩き方に原因があり、足のトラブルが種子骨の働きを損ねていき、更に悪化し、関節の変形をもたらします。

     上の画像は膝が内側に入る骨格崩れ、下はその歩き方。


またゴルフ右軸キープと歩き方やバレエアンデオールと歩き方でも何度か紹介していますが、大腿骨上の骨盤内旋外旋ができなく、足首で代わりの動きをしてしまう結果、種子骨を損なうような変な足使いをしてしまうこともあります。

間違った足使い

大腿骨上の骨盤内外旋ができないためにおこる間違った足使い。
   
種子骨は体全身を使った自然な歩き方から生まれる合理的な回転動作でなければその働きを損ねてしまいます。
ゴルフも外反母趾も、本質である歩き方から見直してください。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2015.02.16更新

     

社会で認める流行の歩き方は本当に体に良いのでしょうか?

image1 image2


 このイラストの女性の歩き方は社会で良いとされる歩き方です。
しかしこの歩き方には問題が多数あります。分かりますか?

答え右の骨格のイラストで示したところです。
 

 









































体形・骨格が崩れる歩き方


上のイラストで描かれた脚は細く長いのでスタイルにごまかされてしまいますが、この歩き方ですとふくらはぎは必ず太くなるし、外モモは横へ張り出してきます。
足指根元にタコはできるし外反母趾になるかもしれません。
胸を張って姿勢を良くしているつもりですが、胸郭(肋骨の籠)が後ろへ倒れ頭は起こすから猫背になるでしょう。またこの影響で前へ進みづらくなり、ふくらはぎの収縮とおなかの突出しで強引に進む習慣になってしまいます。
歩行はファッションであってはいけないのです。
正しい歩き方は自然な歩き方であり合理的に進む普遍的なものでなければならないのです。

   

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

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