膝をつま先より前に出さない?? | |
![]() | ジムや体操教室で、指導者のほとんどが、スクワットを指導するときに使う言葉があります。 それが「膝をつま先より前に出さないで!」 そうすると、あたかも膝を守り、脚に効きそうな感じがしますが、そうでもないのです。 その言葉を守ろうとして頑張ると、後ろへひっくり返らないようにするため腕を前に伸ばしたり、お腹を出し背中を反ったり、体に悪いことをしてバランスをとらなければならなくなるのです。 しかもこれは不自然(コレクティブモーションに反する)な動作なのです。 この格好で椅子から立ち上がりますか?しませんよね。 |
なぜ膝がつま先より前に出ていけないのか? それは、右の写真のように重心(赤丸の印)がかかとの方に行き過ぎて背中や腰が丸まり、腰を痛める原因になったり、またひっくり返らないように膝をこれよりもっと前に突き出し、重心をつま先の方へもって行き、バランスをとろうとして、膝に負担をかけすぎるからです。 原因を知らずに、膝やお尻の位置だけをみて 「椅子に座るようにお尻を突き出して、膝をつま先より出さないように」という言葉になったのです。 しかしその通りにやると不自然になるのです。 そもそも右のような格好になる原因は? 実は頭のうえから体が押しつぶされているからです。 何に? 重力にですよ! | ![]() |
![]() | 重力に負けるな利用しろ スクワットが必要な人にとっては、スクワットはむずかし過ぎてできないのです。 重力にいつも負けている人が、すぐに重力を利用できるはずがないですよ。 左の写真が正しいスクワットですが、数あるパターンのひとつです。 下の写真の蹲踞(そんきょ)やバレエのグランプリエもスクワットと私は考えています。 ですから、「膝をつま先より出さないように」という次元ではないのです。 膝は出てもいいのです。 重心(赤色の点)をしっから捉えて、重力を利用して、重力につぶされないようにしたり、重力に反発したりする能力を鍛えるのです。 そういう意味では、スクワットよりも階段や坂道を上り下りした方が、はるかに効果的です。 |
一番間違っているのはスクワットの目的 「スクワットは何のためにするのですか?」 と問うと、「太ももに筋肉をつけるため」「足腰を強くするため」という答えがほとんど返ってきます。 筋肉をつけ、強くして何をどうするのですか? 本当は健康のため、美容のため、スポーツのためではないでしょうか ボディービルディングを除けば、究極の目的は、重心の移動を良くするためではないでしょうか。 良い歩き方・走り方、力強い正確なスイング・投球・パンチ、より速く・より高くするためにスクワットをしてください。 感覚を変えること 立ち上がる感覚や、バーベルを担ぎ上げる感覚では重心移動は変えられません。 地面に吸い付くようなしゃがみから、天をを突き上げるような地面の押しの感覚に変えることです。 当塾には、そういう感覚になれるドリルがあります。 | ![]() |
2010.12.27更新
良かれと信じている間違ったスクワット
投稿者:
2010.12.20更新
身も心も軽くなる赤道付近
重力と引力を知ろう
地球上の物体は引力だけでなく、遠心力の影響も受けます。
地球が物を引きつける力、引力と、遠ざかる力、遠心力を合わせて重力といいます。
引力と遠心力が同じになると無重力になるという訳です。
そうしますと、遠心力は地球上では北極、南極に近いほど弱く、赤道に近いほど強くなります。ですから、赤道に近い南国ほど重力は弱くなり、体を軽く感じるはずです。
エメラルドグリーンやターコイズブルー、ヤシの木、南国の鳥にさえずり、そんなトロピカルな気分で心が軽くなるだけではなかったのです。
そういう訳で、赤道付近の南国では身も心も軽くなるのです?
映画「フラガール」の舞台となった常磐ハワイアンセンターでは体が軽く感じられないかも?
今、手帳のコマーシャルで、サッカー日本代表岡田元監督も言っています。
「プレッシャーは重力のようなもの。重力がないと筋肉も骨もダメになる。重力があるから自分が強くなる。」
重力のことが分からなければ動作のことは語れません。 つづく
投稿者:
2010.12.16更新
これが超一流のジャンプ
フィギュアスケートと抜重成分
浅田真央ちゃんのコーチでもあり、私のクライアントのコーチの佐藤信夫先生はこう言うそうです。
「ジャンプの前に2回脚を曲げるな!」
この意味を私が説明しますと。
ジャンプはスーと伸ばした姿勢から脚を曲げてゆき、体を沈め一気にジャンプするのが理想的なジャンプなのですが、氷(床)を押す(蹴る)ときに、もう一度更に沈めてからジャンプするので、それは良くないですよ。
と、言うことです。
前回、抜重成分について書きましたが、「もう一度更に沈めてジャンプ」、このことが抜重成分なのです。
体を沈めてジャンプの準備をする体勢をパワーポジションと言うのですが、下の絵の黄色のポジションではジャンプの準備が足らないので、もう一度無意識に沈めて、天井からバネで吊られている体勢を無意識にとって紫色のポジションにしてジャンプしているのです。
これではスムーズなジャンプにならないという訳です。
スムーズなジャンプとは
下の絵のようなパワーポジションをとってジャンプをすることです。
そのためには・・・ 天井からバネで吊られている感覚をイメージして沈み込む
どうすれば出来る・・・ 足首・膝・股関節を赤い→矢印の方向へ、曲げる筋肉(屈筋群)を収縮させて沈み込む
ただし、引力の方向へ落ちるように足首・膝・股関節が”曲がる”のは簡単ですが、引力の方向へ”曲げる”のは非常にむずかしいのです。
そういうことを考える人も少ないので、私が言っていることを理解するのもむずかしいかもしれません。
とにかく引力の方向へ”曲げる”ことができれば、下の絵で描いた緑色のバネができてパワーポジションになれるのです。
天井からの感覚のバネと、足首・膝・股関節の実態のバネ(筋トーヌス)を使って一気にジャンプすれば抜重成分なしのスムーズなジャンプになるのです。筋トーヌスとは、良い意味での筋緊張、つまり筋肉のバネと思ってください。
ポイントは引力の方向へ”曲げる”です。
そのためには、引力の方向へ曲げるCMMエクササイズ・ドリルが必要です。
投稿者:
2010.12.09更新
抜重成分
横綱白鵬の強さの素NHKスペシャルで白鵬の動作を分析していました。その中で反応速度がウサインボルト選手並みに速いと分析していました。下半身の筋肉バランスの良さと、右の絵のような抜重成分がないジャンプが白鵬にはできるからだ。と解説していました。普通はジャンプの用意はしているにもかかわらず、更に膝を曲げ体を少し沈めてからジャンプする、抜重が入った反応になるそうです。 | |
(実況)「一気に頭を右四つ。胸が合った。巻き替えにいく。 更に出ていく 寄り切り~!」。 計測を進めていくと 白鵬には驚異的な瞬発力があることも分かりました。 光に対する反応速度全身反応時間の測定です。 情報が脳に入ってから足の筋肉に伝わるまでの時間が分かります。 分析の結果に専門家は目を疑いました。白鵬の測定値は 0.149秒。 これは あるスポーツ選手の記録に匹敵すると言います。 去年 陸上男子100mの世界記録を出したウサイン・ボルト選手です。 スタート時の全身反応時間は 0.146秒。 白鵬は 世界のトップスプリンターと並ぶほどの瞬発力を持っているのです。 白鵬の瞬発力のデータには更に 大きな特徴がありました。 通常 私たちは 行動する前に逆方向に反動をつける動作をするといいます。 例えば ジャンプする前にわずかに ひざを沈め反動をつけています。 この時 データにはジャンプとは逆方向に力が加わっていることを示す波形が記録されています。 これを抜重成分といいます。 しかし 白鵬のデータにはこの抜重成分が見られませんでした。 脳が刺激を受けると反動をつけることなくすぐさま動作を開始していたのです。 この抜群の身体能力が技の切れ味となって現れます。 |
投稿者:
2010.12.07更新
理想はバネのような脚
一気に飛び出そう「ようーい・ドン!」は一気に飛び出すときの決まり文句ですが、大砲の弾のように一気にはなかなかいけません。どうしてか? | |
投稿者:
2010.11.29更新
ノーブレーキングランニング
重心移動がポイント
重心とは?
ボールだったら、芯。芯の下を打つとフライになり、芯の上を打つとゴロになる。芯を打つとライナーの当たりになる。
人間だったら、へその位置がおよその重心になる。重心の下を足払いすると、ひっくり返る。重心の上をウエスタンラリアットすると、ひっくり返る。重心をブルースリーのような横蹴りで蹴ると、吹っ飛ぶ。
下の図は楕円が骨盤を、直線が脚を、三角が足を表現したランニングの図です。
Cの右足を注目して下さい。通常でしたら、ここで足(△)が地面に接地してブレーキがかかり、その反動でEの位置まで楕円の重心(仮に骨盤を重心とする)が移動して走りとなるのです。重心、C、D、E、における左脚のもも上げの反動(作用反作用)で右脚が地面を少し蹴っている、むしろ足首を使って足で地面を蹴っているだけの場合がほとんどです。

ノーブレーキランは、上の図のように C の足(△)は空中にあります。その間、D まで重心(楕円)を移動させ、ようやく接地させます。その時点で足首、膝、股関節は充分曲がって、タメが効いた(蹴る準備ができた)状態になります。このとき重心D(骨盤)は足首より前になければブレーキがかかってしまうのです。
どうすればそのような重心移動ができるのか?
ひとつは、A、B の時点で股関節を充分使って地面を押すように蹴れることです。(注意、つま先で地面を引っかかないこと)そうしますと D までいっきに重心移動ができます。とても重要ですが非常にむずかしいですので、言葉や絵、動画でもなかなか説明ができません。実際に指導を受けながら感覚をたどっていかなければ到達できません。
もうひとつは、C、の時点で右の足首、膝、股関節をちょうど”ガチョーン~”をするように空中で曲げられることです。
そして、この2つを無意識に自動的に、つまり勝手に動くように仕上げる必要があるのです。
体玄塾は、リブケイジツイストが伴った体幹ツイストによるランニング、つまり正しい腕振りによるスムーズな地面を押すような股関節による蹴りの床反力(ゆかはんりょく)で、体にできるだけ負担をかけない走り方を指導しています。
CMMエクササイズ・ドリルをたどっていけば、誰でもノーブレーキランニングに到達できます。
投稿者:
2010.11.21更新
体幹スパイラルランニングの素
肋骨を動かすストレッチ肩甲骨を後へ動かして肘を後に引くと体幹が捻じれると一般的にはよく言われますが、本当でしょうか? | ![]() |
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投稿者:
2010.11.16更新
体幹スパイラルランニング
美しい体は正しいフォームから生まれる | ![]() |
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投稿者:
2010.11.11更新
温度が1度上がると

3年ぶりに姪の結婚式出席のため熊本へ行ってきました。
式場は熊本城のすぐ横のホテルでした。
花嫁の姪はダイエットの意識はなかったそうですが、約10㌔やせてスマートになっていました。(それだけ太ってたんだ)
実家の天草からも親戚が大勢来ていて、話が盛り上がったのですが、なんとイノシシが何百頭も住み着いているそうです。
もともと天草にはいなかったイノシシが水俣(九州本土)から海を泳いで渡ってきたそうですが、繁殖して作物を荒らし困っているそうです。九州の山奥では鹿が増え過ぎているそうです。
これも温暖化のせいでしょうか?
体温だったら、1度上がると免疫力が60%活性化して病原菌や癌などから体を防御できて良いのに、これが平均気温なら、1度上がると生態系に悪影響を及ぼす。同じ1度の温度でもこんなに違うのです。
体温を上げるには、 生姜やニンニクなどの食べ物と適度な運動が良いと言われていますが、運動するときは、リブケイジツイストを忘れずに。
猪と鹿にはこれ
結婚式にはもちろん天草の地方モニターの姉(花嫁の母)も来ていました。ちなみにこの親子もDVDをみてCMMエクササイズをやっています。
その姉が毎日やっているウォーキング中にもイノシシと出くわすそうです。亥旦停止を持って出たほうが良いのでは?
投稿者:
2010.11.06更新
地味が集まって派手になる

直径60cmの20号玉は55万円、それだけ地味な手間がかかっている。
それだけの高価な物を一瞬で爆発させても、派手に演出してくれるから価値がある。

このキングサイズのハワイアンキルトベッドカバーは、製作に約1年掛かった。すべてが一針づつ手で縫った縫い目のアートだ。
これもかなり地味な作業だが、完成すれば華やかで重厚な作品になる。
動作の素はシンプル
美しい体や姿勢、ファンタスティックな動作も同じだ。
シンプルでとても地味なことを積み上げて出来てゆく。
例えば歩き方。
歩きを改善させるには、足首から下の足の骨26個(片足)を正しい位置にする矯正と数十のドリルが必要。
脚も骨盤・背骨も腕もみんな地味な作業をして、歩き方が徐々に良くなってゆく。
物ではないから、”3歩進んで2歩さがる”ことを繰り返す。そして複雑なことがだんだんできるようになり、ファンタスティックな歩きになってゆく。
歩きは地味な動きが集まったとても複雑な動作なのだ。
だから歩き方はほとんど練習しない。どこまでできるようになったかのチェックだけだ。
生半可な知識や経験では改善できないのが歩き方だ。
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