塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2011.05.03更新

 

余計なことはしないこと

ヒップアップさせようとして上の画像のモデルのようなトレーニングはしていませんか?
ヒップには力が入り、いかにもヒップアップしそうですがしません。ヒップコリと腰コリになるのがおちです。

モデルの白い点を見てください。そこを中心に腰を反り腿を持ち上げていますが、これは勘違いの骨盤前傾姿勢と同じ要領です。骨盤と腿が一体化して動いていて、腰反りのついでに腿を上げているのです。
ですからこれは腰の筋肉のトレーニングいや腰の力み方練習にしかならないのです。

上記略図のように体幹は背骨の生理的わんきょくを保持し、で示した股関節から腿を上下させれば良いのですが、ほとんどできません。指導者が動画や画像で見本をみせているのをよくみかけるのですが、すべて腰反りタイプです。指導者でも出来ているのを見たことがありませんので、余計なことはしない方がいいのです。

筋肉至上主義は終わりなのです。
背骨の生理的わんきょくを保持した動作姿勢で生活していれば自然にヒップアップはします。

繰り返しますが、「余計なことはしないこと」。

ヒップアップは、良い姿勢良い動作にはもれなく付いている”おまけ”なのです。
筋トレには付きませんよ!筋トレに腰コリは付いてきますが。    

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.04.26更新

 

良い姿勢には欠かせないお尻のインナーマッスル

6つの股関節外旋筋群(梨状筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋)がバレエの基本姿勢でよく表現される「首を伸ばして肩を下げて」の姿勢には欠かせないお尻のインナーマッスルです。
このインナーマッスルは、股関節を外旋(大腿骨を外側へ旋回)させる役目をしています。股関節外旋のことをバレエではアンデオールといって、とても大切な基本動作となっています。(詳しくはバレエダンスのページを見て下さい)
つまり股関節の外旋は良い姿勢には欠かせない基本動作と言えるでしょう。

ところがこのインナーマッスル達に ”コリ” がある人が非常に多いのです。肩コリと同じぐらい多いのではないかと私は思います。それは余ほど凝らなければ自覚症状がなく ”コリ”を感じないから分りにくいのです。
お尻の6つのインナーマッスルのひとつ、梨状筋(りじょうきん)が凝り、坐骨神経を刺激しておこる坐骨神経痛の一種、梨状筋症候群という神経痛が出れば確実に自覚症状がでますが、ツーンと痛みますよ。

ヒップアップエクササイズに注意
ヒップアップさせようとしてヒップの筋肉を鍛え、知らずにこのお尻コリや腰コリになるようなことをわざわざさせてしまう人も多くいます。
また、不安定になるような靴底の靴での歩行も注意しなければ、ヒップアップではなくお尻コリの原因になりかねません。
首長姿勢、首伸ばし姿勢のことは何度も言っていますが、これができればヒップアップは勝手になります。
しかしとてもむずかしいですよ!ダンスの指導者でも上手く出来なくて体玄塾の門をたたくのですから・・・
お尻コリが骨盤のコントロールにも影響し、骨盤のトラブルや脚のトラブルに発展します。
お尻コリの大きな原因は
内股歩きや、腰を振ったり回したり膝をつっぱったりする歩き方にあります。














投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.04.19更新

正しいおじぎをしよう

前回、重心を移動させるには骨盤前傾姿勢が断然有利と書きました。そしてゴルフや格闘技など、もっと骨盤を前傾させたいときは大腰筋に腸骨筋を追加して股関節を曲げましょうとかきました。
背骨の生理的わんきょくを維持し、股関節から曲げる。
これは正しいおじぎをすることと同じなのです。
胸を張ったり、お尻を後へ突き出したりしてするおじぎは間違いです。
大腰筋+腸骨筋=腸腰筋
腸腰筋を使って股関節から上体を前傾させるのが正しいおじぎです。
武道では「礼に始まり礼に終わる」と言いますが、達人になると姿勢と礼の仕方を見るだけで力量がわかります。また相手は礼をされるだけでビビってしまうでしょう。

柔道ばかりでなく空手でも欧州の影響が強く、ディフェンスで腕を添えなくてもよい、ボディーワークだけで突きや蹴りをかわしてよいとルールが変わりました。
右の写真はボディーワークのお手本ということで空手の雑誌に嶋田雄大選手のボクシングボディーワークが紹介されたときのものです。(画像をくりっくで拡大して見てください)

ダッキングというパンチの軌道より上体を低くしてパンチをかわすテクニックですが、嶋田選手は通常の頭を下げてのダッキングではなくスクワットのようにしゃがんでやるのです。これを世界ランキングのボクサーのパンチより速くやるのは相当な技術が必要です。赤の線で描いた腸骨筋を無意識に上手に使えてできる高度な技術です。

正しいおじぎと雑巾がけがその技術を磨いてくれるでしょう。

嶋田選手は私と達人トレーニングをするときは、部屋に入る時も出る時も必ずきちっと礼をしています。ボクシングジムでは雑巾がけもしています。
腸腰筋は心が伴はなければ鍛えられない筋肉なのかもしれません。
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.03.31更新

肩甲骨は寄せるな
 勘違い   

左は勘違いの骨盤前傾姿勢です。ランニング、ウォーキング、スポーツ、武道、格闘技、など重心を移動させるには、姿勢が良い意味での骨盤前傾が断然有利ですが、ほとんどの人が勘違いしています。そして気づいていません。

姿勢が悪い意味での骨盤前傾姿勢でお悩みの方はこちらをクリック

最近特にランニングの指導者がこの勘違いの骨盤前傾姿勢を、ウェブ、テレビ、本、新聞、雑誌などで紹介していますので困ったものです

どこをどう勘違いしているか。

弓を想像して下さい。上の黒い直線と黄色いカーブ図は弓を描いたつもりです。
黒い楕円は骨盤を表しています。
弓の弦を張るように弓を弓なりに反らせるようにして、つまり肩甲骨を寄せ胸を張り脊柱起立筋(弓の弦)を短く緊張させ背骨(弓)を反らせた姿勢にしてして、背骨の延長線上にある仙骨・尾骨(骨盤)をついでに前傾させているのです。

黒く囲んだ楕円の中の黄色い線は前傾していますよね。これが勘違いの骨盤前傾の仕方なのです。
骨盤は前傾していますがこの身体操作では、腰に悪いしスポーツ全般では役に立ちません。

正しくは背骨の生理的わんきょくを作るようにすることです。(右のモデル)
背骨のことは前回姿勢とダイエットで紹介しました。大腰筋がポイントでしたね。

ゴルフや格闘技などもっと前傾させたいときはプラス腸骨筋を使って股関節を屈曲(窪めて曲げる)させるのです。しかしこれも勘違いだらけですよ。
つづく⇒ここをクリック

他のランニングに関する記事もご覧下さい。
     ↓タイトルをクリックして下さい
スタイルを見れば動作の癖はわかる
ノーブレーキランニング
体幹スパイラルランニング
ランニングにおける膝の曲げ方
走り方歩き方は膝の曲げ方で決まる

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.03.29更新

背骨が一番大事

背骨の生理的わんきょく (首長が肩下げ姿勢)ができますと、ダイエットはほとんど成功するでしょう。
生理的わんきょく、これが一番背骨が伸びた姿勢です。この姿勢はお腹も背中も首も伸びた姿勢になる訳です。

筋肉は伸ばすと縮もうとする性質があり、そこにエネルギーが使われるのです。でも、きついという感覚はまったくありません、むしろ心地良い感覚です。
しかしこの姿勢はとてもむずかしく、バレエやフィギュアスケートの現場でも皆さん苦労されています。この姿勢を中心に動作の改善をしているのが当塾です。

首長が肩下げ姿勢が美脚にする
大腰筋、別名を達人筋
と呼ばれるこの筋肉が、首長が肩下げ姿勢によってきちんと伸ばされると、骨盤・股関節が安定した余計な力が入らない姿勢になります。
力まない姿勢で過ごすと余計な肉も落ち、血流も良くなりむくみも解消、ヒップや脚はスッキリ引き締まり、美脚になるという訳です。
もちろんウエストも引き締まります。

ポイントは、「背骨をきちんと伸ばし、大腰筋に張りをもたせた姿勢にする。」

美脚は良い姿勢のおまけ
以前、<美脚の道は果てしなく遠い
という記事を書きましたが、達人筋と呼ばれる大腰筋、正しく使えるのは達人級の人達だけなのです。
ですから、美脚エクササイズではなく達人エクササイズが必要なのです。
世界のトップアスリート達はみんな美脚なのです。肩も下がっています。
サラブレッドも美脚ですよね!

美脚というおまけは良い姿勢にもれなくついていますよ!!

でも良い姿勢の偽物がたくさん出回っています。
これにはおまけはついていませんので注意してください。

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.03.26更新



浅田と小塚という世界トップクラスを担当するフィギュアスケートコーチ佐藤信夫先生はこう言う。
「選手はいつかは壁にぶつかる。その原因を解きほぐすには振り出しに戻らないといけない、指導の原点はやっぱりスケーティング技術からだ」。

体玄塾にはその振り出しであるスケーティング技術を更に分解した、動作の基を習いに選手が来ている。
このモップがけは大切な重心移動のドリルだ。
これにより脚と腕の絶妙なタイミングが身に付く。

「腕は引かないで」という佐藤先生の要望通りの動作ができるようになるのだ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.03.12更新

東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

自然を壊す人類、しかし、人類は自然の反撃にまったく歯が立ちません。

1972年7月6日、上天草の小さな町を130ミリ/時間の超豪雨が襲い、町は壊滅状態になりした。
それは私が中学3年の時でした。多くの方が亡くなられ、その中には祖父母と若い叔母もいました。
今回の巨大地震災害の報道番組をみていますと、当時の恐怖、上天草大水害を思い出します。
すべてが想定外でした。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.20更新



ベストキッド方式

姿勢矯正トレーニングに一見無関係にみえる動作を身につけたら、あれっ!姿勢が良くなっていた。と、ベストキッドという映画のようなことをやって姿勢矯正のトレーニングをしているのが体玄塾の異次元メソッドなのです。
名づけて、ベストキッド方式(メソッド)。
姿勢は自然な動作で自然な姿勢へ戻すという考え方です。
そのベストキッドという映画を知らない方のために少しあらすじを説明します。
2010年にリメイクされたベストキッドではなくオリジナルのあらすじです。

  [空手の達人ミヤギは、いじめを受けて復讐しようとするダニエルへ、空手トーナメントで決着を付けよう、と言い出します。
ダニエルは最初反対しますが、空手を教えてもらえると言う事で納得します。
そして、トーナメントに備えて稽古が始まると思いきや、ミヤギは自分の車を洗ってワックスを掛けろ、と言い出します。
取り決めで、ミヤギの言う事全てに従う事を約束したので、ダニエルはそれに従います。
次の日は床にやすりを掛けろと、その次の日にはフェンスをペンキで塗れ、そしてその次は家を塗れ、と奴隷みたいに働かされたダニエルはミヤギに対して不信感が。
釣りから帰って来たミヤギに不満をぶちまけます。帰ろうとするダニエルに今まで出した事の無い鋭い声で呼び戻すミヤギ。
そして、今までやってきた動作を見せてくれ、と言います。
少しすると、あら不思議、空手の基本動作が身に付いていた事が分かりったのです。]

動作には動きの定理がありまして、空手の動きも、動きの定理が組み合わさって出来ています。ミヤギ先生は空手の動きの定理を熟知していて、定理を稽古するのに分かりやすい「ワックスがけ」「床やすりがけ」「フェンスペンキ塗り」という動きの定理を選択して、ダニエルに稽古つけたのです。



ヨネクラボクシングジムの第49代日本ライト級王者嶋田雄大選手が、私を映画ベストキッドでの空手の達人ミヤギのようだと言ったことから、ベストキッドのような指導方だと気づかされました。

実在するベストキッド達
実際にヨネクラジムの一番ベテランの嶋田選手にジムの雑巾がけをするよう私は指示しました。そして雑巾がけを見習い生の前でやったのです。そして、一発で仕留める右の大砲ができたのです。現在すべてKOで防衛中の世界王者内山選手も、私の教え子石原雄太トレーナーから間接的に達人トレーニングメソッドを教わっています。他にも、フィギュアスケート、空手、バレエ、陸上競技、野球、などのベストキッド達が体玄塾へ来ています。
現在はモップがけが、たのもしいメソッドになっていて、世界を目指す選手から姿勢矯正の方までやってもらっています。
ただし、正しいモップがけをするには幾つかのドリルが必要ですので、モップがけをしただけではまったく効果はありません。達人になるためのモップがけの達人になるのですから。

正しい姿勢とは人間らしい美しい自然な姿のことをいいます。ですから、姿勢矯正トレーニングは自然な動作でなければ矯正にならないことを知ってください。
姿勢の敵は文明です。姿勢トレーニングもごくごく最近の携帯電話より新しい文明です。
気をつけてください。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.12更新

ガリレオ・ガリレイ
ローマ教皇庁が正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのは、ガリレオの死から359年経過した1992年の事でした。

このウォーキングウォッチの記事を私はかなりやさしく書いているつもりですが、内容が専門的なことだったり、世間一般と違うことが多かったりで理解しづらいのではないかと思います。
当たり前でない考え方を聞いたことも経験したこともないためだと思います。古武術で有名な甲野善紀氏も本で同じようなことを言っていました。

誰もがトレーニングやエクササイズやドリルをする場合には、向上しようと思ってやっているはずです。そして、疑いもなく良くなると信じているはずです。

しかし、それらに根本的な誤りがあり、そのため向上につながらなかったらどうしますか?やりませんよね。
実は知らない人が非常に多いのですよ。

良かれと思って必死にやっているのが意味もなく、良くなるどころか悪くなると知ったらショックですよね。
でもなかなか信じてもらえないでしょうね。
体玄塾に来た方は、出来ないことが出来るようになったとき「あー」と言って分かってもらえます。
出来なければ丁寧にわかりやすく言っても本当には分からないのかもしれません。

地動説がなかなか分かってもらえなかったのは計算上と想像でしか分からなかったからからだと思います。

つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.10更新

当たり前とまったく逆だった
この記事をネットでみつけました。

一流選手の走りを分析したところ、予想だにしない結果が判明しました。解析の結果、腿上げやかかとを殿部に引きつけることを重視しないということが判明したのです。足首にて蹴りだす動きが小さいのです。
ふくらはぎを使って蹴りだすのではなく、サーフェイス(地面)に足を置くように接地し、あとは身体を送り出すという走法です。
ランニングドリルには腿上げや踵を殿部に引きつけるような動きがあるのですが、日本でいわれていた当たり前の概念と全く逆だったのです。>

感覚をわかってもらう発想

<足を置くように接地し、あとは身体を送り出す>どういうことかわかりますか?
説明するのはとてもむずかしいですが、私なりにやさしく説明します。

要するに、川底に棒を立て棒で船を進めるように、足を地面に着けたら脚で上体を前へ押し進めるということです。
しかし、この動作が大変むずかしく(ムズイ感覚)できないから、結局「解らない」ということになる訳です。
足首で蹴りだす(ひっかく)のではなく、足を地面に固定して脛(すね)を倒し(倒れるのではなく、脛の筋肉で。この感覚が非常にむずかしい)それから脛を固定して膝から上の腿(もも)を川底に立てた棒のように使って、骨盤から上を船を進めるように動かす。

 ひっかく動作や、かかとをお尻に引き付けようとする動作には、地面を後ろへ動かそうとする気持ち(感覚)があるのです。
地面は動きません。自分が動くのです。太陽のまわりを地球がまわるように、自分が動くのです。
身体のまわりを脚がまわるのではなく、脚のまわりを身体が動くようにすること。身体が動き、送り出されるのです。
この感覚、わっかるかなーわかんねーだろうな。
でも体玄塾にはこの感覚がわかるようになるためのドリルが用意されています。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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